中学聖日記:“律様”吉田羊の刺さる金言 深すぎる意味に反響 

連続ドラマ「中学聖日記」に出演している吉田羊さん
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連続ドラマ「中学聖日記」に出演している吉田羊さん

 女優の有村架純さんが主演を務める連続ドラマ「中学聖日記」(TBS系、火曜午後10時)。有村さん演じる教師・末永聖が、教え子である中学生・黒岩晶(岡田健史さん)に引かれていく“禁断の恋”が怒濤(どとう)の展開で描かれている。真っすぐに思いをぶつける晶。そんな晶に戸惑いながらも引かれていく聖の裏で、ひときわ存在感を放っているのが、吉田羊さん扮(ふん)する原口律だ。中でも、その口から次々と飛び出す名言が毎回、SNSで大きな反響を呼んでいる。ここでは「好きと幸せは両立しない」(第1話)をはじめ、“律様の刺さる金言”を紹介する。

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 ◇「好きと幸せは両立しない」の深すぎる意味 「恋愛は幸福を殺し、幸福は恋愛を殺す」…

 第1話にして、律は物語の中心である聖と晶をしのぐ存在感を見せていた。律は、聖の婚約者・川合勝太郎(町田啓太さん)の会社の上司であり、帰国子女でバリキャリで毒舌系女子で、しかもバイセクシャル……という盛りすぎとも思える設定で登場。さらに、“ジェンダーレス女子”として話題の中山咲月さん演じるバーテンダーとの女性同士のキスシーンもあり、SNSでは「クセ強すぎ」「吉田羊さんの破壊力」「無敵すぎる」といった声が上がり、彼女を「律様」と称する視聴者も多く見られた。

 第1話では、勝太郎と遠距離恋愛をする聖が浮気の可能性はないと言い切るのに対し、「絶対あり得ない。そう思った相手を好きになったり、世間の常識から外れたり、大多数の人に反対されたり、それでも引っ張られる。落ちていく。そういう経験、最高よ」と危険な恋愛の魅力を語る律。さらに、「川合のこと、好き?」「幸せ?」という問いのどちらにもイエスと答えた聖に「うそ、どっちもはないよ。昔の人の言葉。恋愛は幸福を殺し、幸福は恋愛を殺す。好きと幸せは両立しないってことかな」と語る。

 禁断の恋に足を踏み入れていく聖のこれからを予見するような会話だが、「好きと幸せは両立しない」には「グサッとくる」「深すぎて鳥肌」「マジ深く納得した」「分かる気がする……」「吉田羊の言葉が呪いのようにまとわりつく」と共感の声が多く上がった。

 ◇「目標=遠い存在」は真理か?

 第2話では、勝太郎と聖がお互いの両親と共に食事をすることに。そこで聖は勝太郎のことを「目標」だという。男性としては、悪い気分はしない表現のように思えるが、ここで律の鋭い指摘が入る。「目標なんて、遠い存在だって気付かない? もしかしたら彼女、距離を感じているかもしれないよ。離れて暮らしていると、少しずつズレてきて、なかなか本音が言えない。弱気を見せられない。そうやってだんだんただの他人になっていく。気をつけな、川合」と諭すのだ。

 このシーンに対しては、「勝太郎は聖にはカッコいいところしか見せないし、聖はそんな勝太郎を『目標』だと言っている。もうこの時点で2人はダメなんじゃないかと……」「目標と言っていたけど……距離がある。精神的に遠い。精神的に隣にいるのが恋人だと思う」「恋人を目標と思うのは心が離れている証拠」と律に同意する視聴者も。さらに、「目標になる人って表現はすてきだけど、どこか上下関係が知らずと出来上がってしまっているというか」との指摘もあった。

 続く第3話でも、律は勝太郎に「あんたも大人ぶってカッコつける癖ない? 聖ちゃんと離れて何かがズレて、お互い気持ちが見えなくなったら、そういう時は自分をさらけだして話した方がいいよ」とアドバイスするが、ラストでは勝太郎に突然キスをしてしまう。仕事の先輩、恋愛の先輩として接しつつも、勝太郎に引かれていたのか。波乱の次回を予感させるようなラストとなる。

 ◇「楽しまないと損よ」 律が“あおりモード”全開 そして修羅場へ…

 第4話は、聖たちの町で花火大会が行われ、聖と晶、勝太郎、律が同じ花火会場にいる中、ストーリーが展開。前話で勝太郎にキスをし、「この気持ちは何なのか、あんたにほれたのか、そうでもないのか」と勝太郎本人に揺れる気持ちを伝えてしまった律は、あろうことか晶を意識し始めた聖をあおるかのような行動に出る。

 花火大会で聖と会った律は「答えて聖ちゃん、川合のこと好き?」と第1話と同じ問いをする。「好きに決まっているじゃないですか。婚約しているんですよ、結婚するんです」という聖に「何で? 別にいいじゃない。もし他に誰かいるなら、それはそれでいいじゃない。ていうか、むしろ逆に興味湧いた。一見普通っぽい聖ちゃんがそんな情熱を抱えていたなんて。面白い。そんな自分楽しまないと損よ。普通ぶって世間の顔色をうかがいながら本当の自分を隠す。そのほうがよっぽどダサい」と語る。第1話と同様に危うい恋の魅力を語っているが、第1話以上の激しさがある。

 さらに、「川合とちゃんと話して。じゃないと誰もこの先進めない。それじゃ困るんだな」と自身の気持ちも入り交じった発言をする。第4話はここから視聴者も騒然とした修羅場展開に突入する。

 こうして振り返ると、律の言動は劇中では周囲を翻弄(ほんろう)しつつ、どこか導いているようにも思える。また、「吉田羊のセリフが名言すぎる」「中学聖日記は名言多い。グッサグサ刺さる!!」「名言飛びまくりじゃない? 心に刺さりすぎてつらい」といった視聴者の反応を見るに、律の発言はぶっ飛んでいるようで鋭く的確であるのかもしれない。今後の展開の鍵ともなりえる律の言葉に注目だ。

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