俳優の鈴木亮平さんが主演を務めるNHKの大河ドラマ「西郷(せご)どん」に、主人公・西郷隆盛(鈴木さん)の息子・菊次郎役で出演していた城桧吏さんが17日、京都市・琵琶湖疏水記念館(左京区)を訪問した。2代目京都市長として、第2琵琶湖疏水の建設をはじめ、明治期京都の近代化を推し進めた菊次郎の功績に触れた城さんは、「疏水記念館では、西郷菊次郎の写真も見せていただき、より身近に感じましたし、実際にいたんだなと改めて思いました」と語った。
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菊次郎は吉之助(隆盛)と愛加那の長子。奄美大島の龍郷で育つが、9歳の時に薩摩の西郷家に引き取られ、糸が継母となる。12歳で米国に留学。17歳で西南戦争に従軍するも負傷によって、右足の膝下を失い、投降。戦後は、外務省に入り「日清戦争」後は台湾の支庁長に4年半就任。帰国後、京都市長となる。
「西郷どん」では、9~12歳までを城さんが演じ、14歳以降は今井悠貴さんにバトンタッチ。ドラマの語りも担当している西田敏行さんが、菊次郎が40歳を過ぎて2代目京都市長に就任してからの姿を演じることも話題になっている。
城さんはこの日、門川大作京都市長とも会い、霊山歴史館(京都市東山区)や角屋もてなしの文化美術館(同下京区)も訪れた。「3カ所行きましたが、3カ所とも歴史あるところで、とてもきれいで、西郷菊次郎がどんなことを京都でしていたのかも学べて、とても京都が好きになりました」と笑顔を見せ、「最初は菊次郎のことはあまりよく知らなかったのですが、菊次郎を演じて、歴史を学び、いろいろなところで活躍していてすごい方だと知ることができて楽しかったです」と振り返った。
また、菊次郎を演じることができて「本当にうれしかったです」と話す城さんは、今回の訪問により「京都に行きたい気持ちがより強くなりました」といい、「幕末のドラマもまたやってみたいです。歴史の人物を演じるのはとても楽しいので、すごくやりたいです。『西郷どん』では、僕の出番は終わってしまいましたが、この後の西郷菊次郎のことも分かるし、すごく勉強になるので、最終回までぜひ見てほしいです」と思いを語っていた。
「西郷どん」は大河ドラマ57作目で、西郷隆盛の生涯を描く。NHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送。
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