古田新太:学園ドラマで独自のこだわり 「優しいと思われたら終わり」

連続ドラマ「俺のスカート、どこ行った?」で主演を務める古田新太さん
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連続ドラマ「俺のスカート、どこ行った?」で主演を務める古田新太さん

 20日にスタートする連続ドラマ「俺のスカート、どこ行った?」(日本テレビ系、毎週土曜午後10時)で主演を務める、俳優の古田新太さん。ドラマは「ダイバーシティ」宣言を掲げた私立高校が舞台の学園ドラマで、古田さんは同校に赴任した52歳のゲイで女装家の国語教師・原田のぶおを演じる。子役には「話しかけない」と、独自のこだわりを見せる古田さんに、ドラマの見どころや、女装姿などについて聞いた。

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 ◇「怖い」と思われるぐらいがちょうどいい

 ドラマは、「ダイバーシティ」宣言を掲げた私立豪林館学園高校を舞台に、ゲイで女装家の教師・原田のぶおが活躍する学園エンターテインメント。古田さん演じる原田のぶおのキャラクター監修は、女装パフォーマーのブルボンヌさんが担当する。

 本作には人気グループ「King & Prince」の永瀬廉さんをはじめ、関西ジャニーズJr.で「なにわ男子」の道枝駿佑さんと長尾謙杜さん、阿久津仁愛さん、須藤蓮さん、堀家一希さん、高橋ひかるさん、竹内愛紗さん、箭内夢菜さんら、注目の若手アイドルや俳優が生徒役で出演する。

 そんな“生徒”たちについて聞くと「みんな可愛いですね、それぞれ」「初回から、30人に対してまくし立てるセリフがあって。それで名前も覚えたので、今は大分認識できるようになった」と話す。

 だが、「生徒たちがうるさい(笑い)」ともいい、「10代、20代前半のやつらばっかりだから、一時も黙っていなくて、ずっと遊んでいたり、お菓子食べてしゃべっていたり。人数も多くて、みんなはしゃいでいるから、前室が暑くて」と苦笑い。

 生徒役の俳優たちとともに同室で待機することも多いが、「まだ『せんせ~』みたいなことにはなっていない」そうで、「子役が多い現場の鉄則なんですけど、話しかけない(笑い)」と独自のこだわりを明かす。

 古田さんは「娘役とか、子ども役に話しかけて、『このおじさんは優しい』と思われたら、おしまい。『古田さんは怖い』ぐらいがいいあんばいです」と持論を展開。ただ、「絡みが多い生徒、若林(長尾さん)とか東条(道枝さん)、明智(永瀬さん)とかは、ちょっと話しかけてくれるようになってきましたね」と目尻を下げていた。

 ◇女優・白石麻衣は「表情がくるくる変わる」と期待感

 「ダイバーシティ」を掲げる学園の個性豊かな教師陣を演じるのは、松下奈緒さんやアイドルグループ「乃木坂46」の白石麻衣さん、いとうせいこうさん、荒川良々さん、大倉孝二さん、お笑いコンビ「シソンヌ」のじろうさん、桐山漣さんと、これまた個性的な面々だ。「奈緒ちゃんとは何本もやっているし、荒川とか大倉とかは、いつも飲んでいる仲間」と、古田さんと気心が知れた役者が多い。

 そんな中、初共演となった白石さんについては「気が合います」と明かし、「白石さんがやっている里見先生という役が、ちょっとすっとぼけた役で、『ぽこちん』とか言っちゃうんですよ(笑い)。楽しんでやってくれている気がしますし、『こうしてみなよ』って言うと、やってくれるんですね。ノリがいいんですよね」と語る。

 女優としての白石さんについて聞くと、「今はスパイスとして出演しているけど、(白石さん演じる)里見先生が活躍する回もあると思うんですね。そうなってきたら、楽しいかなと思いますね。あんな奇麗な顔してるのに、表情もくるくる変わるし」と、期待感を抱いていた。

 ◇マニキュアを塗ったまま生活

 古田さん演じる原田は、ゲイで女装家という複雑な役割だが、「演じていて難しいことはない」ときっぱり。舞台「ロッキー・ホラー・ショー」など、過去に女装家を演じていた経験もあるが、「改めて見直すようなことはないですね」と語る。また、古田さんは女装家やゲイの友人も多く、20代の頃は新宿二丁目に「入り浸っていた」という。

 原田の役作りでこだわったことは「なるべく、品を作らない」で、「のぶおさんはゲイで、男が好きで、ただ趣味や思考、表現が女装というだけ。普段、家に帰ったりしたら、基本的にはただのおっさんだから。マツコ(・デラックス)さんやミッツ(・マングローブ)さんとかも、女装家ではあるんですけど、本来の思考は男性なんだと思うんですね。だから、物言いもはっきりしているし、品を作るわけでもない。可愛いという理由で女装しているんだと思うんで」と話す。
 
 インタビュー中はメークをしていなかった古田さんだが、両手の爪にはターコイズブルーのマニキュアが塗られていたままだった。聞くと、「(最初は)別のドラマがあったので、マニキュアも取って、塗ってを繰り返していたんですけど、今はこっちばかりだから、マニキュアも塗ったまま居酒屋に行ったり、生活しています。面倒くさいもん」と告白。

 マニキュアを塗った姿はずいぶんと目立つようで、周囲からは「(マニキュアのまま)ジョッキを両手でつかまないでと注意される」と、笑いながら明かしてた。

 ◇若手俳優を「応援してほしい」

 初回では、真の多様性を生徒や教師に学んでもらうため、ゲイバーで働いていた教師として迎え入れられた原田。原田は2年3組の担任になるも、生徒たちは反発。明智(永瀬さん)と、東条(道枝さん)は、原田を辞めさせる作戦を企てる。数日後、原田は、校舎裏で昼食を食べている2年3組の生徒・若林(長尾さん)を発見。人と話すことが苦手な若林は、常にマスクをしているが、原田は無理に、若林のマスクを取ろうとする。その後若林は、「原田先生を辞めさせろ!」と叫び、騒ぎを起こす……という展開。

 最後にドラマの見どころについて聞くと、「若い方がたくさん出ているから、見ているとごひいきが出てくると思うんです。そういう人たちを一生懸命、応援してほしい。各話、メインとなる回も出てくるので。全体を通して、明智がどうしてこうなったのか、のぶおがどうして先生になったのかとか、分かっていく仕組みになっています。ぜひ、続けてごらんください」と呼びかけた。 

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