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江口のりこ:上京から20年…名脇役の素顔 変幻自在の背景に“こだわりのなさ”

テレビ
連続ドラマ「わたし、定時で帰ります。」に出演する女優の江口のりこさん(C)TBS

 さまざまな作品で独特の存在感を示す女優の江口のりこさん(38)。幅広い役を“変幻自在”に演じ、いまや名脇役女優の筆頭格と目されているが、放送中のドラマ「わたし、定時で帰ります。」(TBS系、火曜午後10時)では、吉高由里子さん演じる主人公の行きつけの中華料理店の店主役で、初めて中国人を演じ、SNSでは「リアルすぎる」「本物にしかみえないw」といった称賛の声が上がる。1999年、役者を夢見て19歳で上京してから20年。「芝居するのは難しいことだし、だからこそ楽しいし、これからも続けていきたい」と語る江口さんに、この20年や女優業について聞いた。

 ◇撮影は「とにかく楽しい」

 ドラマは、朱野帰子(あけの・かえるこ)さんの同名小説シリーズ(新潮社)が原作。吉高さん演じる「残業ゼロ、定時で帰る」がモットーのヒロイン・東山結衣が、くせ者の“モンスター社員”が抱えるさまざまなトラブルを解決していく物語。結衣は、定時退社後に行きつけの店「上海飯店」のハッピーアワーでビールを飲むことが日課であり、江口さんはその店主・王丹(通称・ワンタン)を演じている。

 第1話では、店に着いた結衣に「ハッピーアワーぎりぎりよ」とカタコトで話したり、客をそっちのけでスマホに見入っていたりと、絶妙な存在感を見せていた江口さん。「(王丹は)おおらかな人なのかなというイメージでやっている。とにかく楽しいです」と明かし、初めての中国人役についても「ああ中国人、ああそうか(と思った)」とさらりと語る。

 さらに、演じる上でのこだわりは「ない」ときっぱり。「(こだわりが)ないからこそ、楽しくやれると思う。変に自分がこだわりを持ってしまうと、みんなと一緒に作ってやるものだから、邪魔になるんじゃないか」と持論を語る。「(作品作りを)みんなでやっているという意識が結構ある」と明かし、「楽しくやれたらいいなと思っているので、『絶対私はこうしたいんだ』というこだわりみたいなものはほとんどないです」と話す。

 ◇1999年、19歳で上京 そこから20年「あっという間」

 中学生の頃、深作欣二監督作品が「好き」で、映画を「わりと見ていた」という江口さん。「うわ~、こういうことをするのって面白いだろうな」と思ったことがきっかけで女優を志した。1999年、19歳で「役者になれば楽しそうだな」という夢を胸に、兵庫県から上京。柄本明さんが座長を務める「劇団東京乾電池」のオーディションを受けて、研究生となった。

 「こういう女優になりたいという(目標を持つこと)よりも、やばい、お金がない、どうしよう家賃払えるかなとか、そういうことばっかり考えていて、あっという間に月日が流れた」と上京当時を振り返る。「20年たったというのは、本当にあっという間で。自分がたいして成長したとも思えないし、これからの20年もすぐ来るんだなと思う」と述懐する。

 28日に39歳を迎えるが、「自分が39という意識はないです。20代前半みたいな感覚」と話す。転機も「ない」といい、「出会う人によって影響されたりとか、そういうことはあるけれども、大きく自分が変わったというのはない」と語る。

 ◇“変幻自在”の背景には…

 これまでにさまざまな作品で、“変幻自在”に幅広い役を演じてきた江口さんに、役への向き合い方を聞いてみると、「たぶんね、こだわりがないんだと思います。だからいろいろな役をやらせてもらっているのかなという感じがしますね」と話す。「いろいろな役をやっているけど、メークしてくれたり、その役の衣装を用意してくれたりしている人の衣装を着て、というところで自分がやっているわけだから、自分が特別いろんな幅を持っているという意識は全然ない。むしろ、私は何をやっていても私という感じがすごくあるというか……」と話す。

 「役者って、いつもの自分じゃないような言葉を言ったりとか、そうじゃないような服を着てみたりとか、なんかそういうのって楽しいだろうと思った」ことでスタートした女優業。しかし、数々の役を演じた今でも、「いざやってみると、やっぱり他人にはなれない」と感じている。

 「そうそう簡単にはその役にはなれない。なれないんでしょうね」という江口さんは、「この仕事が本当に好きだし、楽しいし、やってもやっても、やっぱり追いつかないというか。芝居するというのは、難しいことだし、だからこそ楽しいし、これからも続けていきたいし。だから健康でいようって思います」と力を込める。江口さん演じる王丹に期待したい。

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