相棒:新シーズン初回ゲストに船越英一郎 “兄”水谷豊とシリーズ初共演

人気刑事ドラマ「相棒season18 テレビ朝日開局60周年記念スペシャル」にゲスト出演する船越英一郎さん =テレビ朝日提供
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人気刑事ドラマ「相棒season18 テレビ朝日開局60周年記念スペシャル」にゲスト出演する船越英一郎さん =テレビ朝日提供

 俳優の船越英一郎さんが、10月スタートの人気刑事ドラマ「相棒」(テレビ朝日系)の「相棒season18」初回スペシャルに、ゲスト出演することが9月19日、明らかになった。船越さんが同シリーズに出演するのは今回が初めて。兄のように慕い続けてきたという水谷豊さんと共演を果たす。

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 船越さんはデビューまもなく、水谷さん主演の連続ドラマ「気分は名探偵」(1984~85年、日本テレビ系)で約半年間にわたって共演。同ドラマで主人公の“弟分”を演じた船越さんは、「まだ右も左も分からない時期に、演技のことはもとより、俳優としての姿勢や心得、そして人間としてのあり方など、僕自身の基礎となるようなものをすべて教えていただいたんです。だから僕は一生、水谷さんの弟分だと自負しています」と振り返っている。

 2人の絆が育まれた背景には、船越さんの亡き父、船越英二さんが大ヒットドラマ「熱中時代」(1978~81年、日本テレビ系)で水谷さんと共演し、深い親交があったという縁もあるという。

 「相棒season18」の初回スペシャルの舞台は、日本最北端に位置する架空の島「天礼島」で、ロンドン旅行から帰国したはずの右京(水谷さん)が消息不明となり、亘(反町隆史さん)は右京を捜すため島へ行くことになる。そこで、不気味な連続殺人事件が発生する……というストーリー。

 船越さんは、事件の容疑者で、陸上自衛隊で特殊作戦群に所属していた元レンジャー隊員・岩田純を演じる。過酷な訓練で強靭(きょうじん)な肉体と精神力を磨き上げ、戦闘技術を体得した男。反町さん演じる亘との、スピード感あふれるアクションシーンもあるという。クランクアップの瞬間はスタッフ、キャストから大きな拍手が沸き起こり、水谷さんともがっちりハグを交わす場面もあった。

 「相棒」は、水谷さんが演じる警視庁の窓際部署「特命係」のキャリア警部・杉下右京がその天才的頭脳で推理し、相棒とともに難事件を解決するドラマ。反町さん演じる冠城亘はシーズン14で登場。寺脇康文さんが演じた初代・亀山薫、及川光博さんが演じた2代目・神戸尊、成宮寛貴さんが演じた3代目・甲斐享に続く4代目の相棒。

 「相棒season18 テレビ朝日開局60周年記念スペシャル」は10月9日午後9~10時24分放送。

 ◇船越英一郎さんのコメント

 ――水谷豊さんとはかねてから親交があるそうですが、「相棒」のオファーを受けたときのお気持ちは?

 水谷さんと初めて共演したのは、23歳のころ。水谷さん主演のドラマ「気分は名探偵」(日本テレビ系)で弟分の役をやらせていただきました。まだ右も左も分からない時期に、演技のことはもとより、俳優としての姿勢や心得、そして人間としてのあり方など僕自身の基礎となるようなものをすべて教えていただいたんです。だから僕は一生、水谷さんの弟分だと自負しています。

 また、「相棒」はドラマが誕生したころから、いつか出演できたらいいなと願っていた、特別な思い入れのあるシリーズ。それだけに緊張感も責任感も人一倍大きいですし、万が一、この作品を汚すようなことがあったら一大事! 出演させていただくにあたっては、正直、僕もそれなりの“覚悟”が必要でした。でも“ドラマ誕生20年目”という節目に、こんな超大作にお招きいただき、とても光栄でした。

 ――撮影現場で、右京を演じる水谷さんと対面した感想は?

 当たり前のことですが、普段の水谷さんと右京さんはまったく違うキャラクターです。僕は「相棒」ファンなので、撮影中ついつい“右京さん”である水谷さんに見惚(ほ)れてしまい、「あ、芝居しなくちゃ!」と我に返る瞬間が度々……(笑い)。自分を律しながら演じなければいけない、そんな現場でした。

 ――冠城亘役の反町隆史さんと共演した感想は?

 反町さんとは初共演でしたが、彼は本当にナイスガイ! 大らかなようでいて、実にさりげなく気配りができる方ですね。一緒に食事に行くと、気がついたら僕の皿にサラダがよそわれているし、空いていたコップが満たされているんです(笑い)。

 また、俳優として輝かしいキャリアをお持ちなのに、どこかに青々としたフレッシュさを感じさせるのが、反町さんの一番の魅力だなと思いましたね。そのすがすがしさが、水谷さんとの間に素晴らしい化学反応を生むのだろうなと感じました。

 ――元レンジャーという役柄を演じた感想は?

 実は、脚本をラストまで読み通したとき、“僕はこの役を乗り越えられるだろうか”と真剣に悩んだぐらい、とんでもない衝撃を受けました。クライマックスシーンは洞爺湖で撮影したのですが、湖面よりもさらに静かな、文字どおり水を打ったような静けさの中で行われました。スタッフ、キャスト全員が緊張感を覚える……そんな現場を久しぶりに味わいましたね。

 ――ご自身が思う、テレビ朝日開局60周年記念スペシャルのみどころは?

 「テレビ朝日開局60周年記念スペシャル」には、「相棒」ファンの方々をいい意味で裏切るような衝撃展開がいくつもあります。今までの「相棒」とは何かが違う……。「相棒」というドラマそのものが、アドベンチャーの旅に出たような、そんな予感がするスペシャルです。

 これから半年間、「相棒」はどう進んでいくのだろうか……。そんな期待感をはらんだ「season18」の“船出”になっているのではないでしょうか! 僕自身、今までのキャリアの中でもかなり珍しい役柄で冒険をさせていただきましたし、一緒に「相棒」という船に乗せていただいてうれしかったです。ぜひ多くのみなさまに楽しんでいただきたいですね!

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