凪のお暇:“慎二”高橋一生の泣きっぷりを振り返る モラハラ男の感情吐露に視聴者も涙

連続ドラマ「凪のお暇」に出演する高橋一生さん =TBS提供
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連続ドラマ「凪のお暇」に出演する高橋一生さん =TBS提供

 女優の黒木華さん主演の連続ドラマ「凪のお暇(なぎのおいとま)」(TBS系、金曜午後10時)の最終回が9月20日放送される。これまで高橋一生さん演じる、主人公・凪(黒木さん)の元カレ・慎二の号泣がことあるごとに描かれ、話題となった。最終回を前に、慎二の泣きっぷりを振り返ってみた。

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 ◇クラブ、商店街で号泣

 原作はコナリミサトさんがマンガ誌「Eleganceイブ」(秋田書店)で連載中の同名人気マンガ。28歳の家電メーカー勤務の大島凪は、自分を見つめ直し、人生のリセットを決意。会社を辞め、マンションも解約し、彼氏を含め関わっていた全ての人たちとの連絡を絶ち、人生の再生を図ろうとする人生リセットドラマだ。

 高橋さん演じる慎二は、凪と同じ会社のトップ営業マンだが、こっそり付き合っていた凪に対しては恐ろしく不器用。ある日、心にもない悪口で凪をひどく傷つけてしまい、慎二との交際を人生のよりどころにしていた凪に“お暇”を決意させた元凶になってしまった。凪に未練たっぷりな慎二は、東京郊外に引っ越した凪のアパートに押しかけるも、思わず「物を捨てて引っ越して、人生をリセットできてたまるかよ!」と冷たく言い放つ“モラハラ元カレ”だ。

 しかし実は、縮毛を1時間かけて整えるひそかな努力や、空気を読みすぎていっぱいいっぱいになっている凪の人間くささに強く引かれていた慎二。凪のいないところでは一転して号泣。泣きながらクラブのママ(武田真治さん)に「俺、あいつ(凪)のことめっちゃ好き」と本音を吐露したり、号泣しながら立川の商店街を歩いている姿を、凪が住むアパートの住人たちに目撃されていた。

 ◇号泣しながら素直な気持ちを吐露

 そんな慎二が、初めて凪の前で涙したのは、第4話のことだ。付き合った女の子をダメにしてしまう“メンヘラ製造機”ゴン(中村倫也さん)に、メロメロになっていた凪。倹約家だったにもかかわらず、コンビニで菓子パンなどを買い、自堕落な生活を送っているところを、慎二に発見される。

 慎二は雨に打たれ、びしょぬれになりながら、「いいのかよ、お前以外に何人も女のいるような男で」と問い詰めるが、凪は「全然いいよ、2人でいる時は幸せなんだもん。ゴンさんみたいなすてきな人は、みんなでシェアしなくちゃ」と返答。慎二は「マジで滑ってんだよ……」と凪の前で号泣してしまう。

 ただのモラハラ男のように見えた慎二が、初めて凪を前にして素直な思いを吐露し、「すげえ不器用だけど慎二を応援したくなる」「慎二の叫び切ない」と、視聴者の感動を誘った。

 さらに第7話は、凪がぬか床を取りに慎二の自宅へ。すると慎二は、凪を前に「あのときはごめん。お前が倒れたの、俺のせいだ。分かってやれなかった。追い詰めた。大……好きだった。幸せにしたかった。できなかった。ごめんな。ごめん……」と泣きじゃくる……という展開。ようやく素直になれた慎二に、「神回」「感動した」という声が飛び交った。

 ◇ついに凪も号泣

 先週放送された第9話では、号泣する慎二を前に、ついに凪まで泣いてしまう場面が描かれた。上京してきた凪の母・夕 (片平なぎささん)に、凪の婚約者と言ってしまった慎二。その流れであれよあれよという間に、慎二の祖母の米寿祝いの会場で、両家の顔合わせが行われた。しかし、慎二の母が凪の実家の過去などに難を示すと、会場に慎二の兄が乱入し、会場の雰囲気はめちゃめちゃに。

 会場を出た慎二は、涙目になりながら「うまいこと破談になったな。やったな」と凪に語りかけつつ、「おばあちゃんに『おめでとう』っていうの忘れた……」と号泣。慎二につられて凪も「お母さんにひどいこと言った……」と泣いてしまう……という展開だった。

 最終回では、これまで描かれていた、凪と慎二、ゴンの三角関係に終止符が打たれる。凪の下した決断に、慎二は号泣するのか? そしてそれはうれし涙なのか、悔し涙なのか……。物語の結末を見届けたい。

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