俳優の窪田正孝さん主演で、3月30日にスタートする2020年度前期の連続テレビ小説(朝ドラ)「エール」の音楽を瀬川英史さんが担当することが2月6日、分かった。ドラマの公式ホームページで発表された。
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「エール」の主人公は、福島県の作曲家・古関裕而(ゆうじ)さんがモデル。古関さんは全国高等学校野球選手権大会の大会歌「栄冠は君に輝く」、プロ野球・阪神タイガースの応援歌として知られる「六甲おろし」を手がけたことでも知られる。ドラマは昭和という激動の時代に、人々の心に寄り添う曲を数々生み出した作曲家、裕一(窪田さん)とその妻・音(二階堂ふみさん)の物語となる。
瀬川さんは1986年のCM音楽の作曲家として活動開始。現在までに2500本以上のCM音楽を手がけてきた。アメリカ、フランス、イギリス、インド、ブルガリアなど海外録音の経験も多数で、過去には音楽誌「サウンド&レコーディングマガジン」で「CM音楽の作り方」を連載し、書籍「コンポーザーが教える作曲テクニック99」なども執筆。近年は劇伴作曲家としての活動の場を広げている。2012年、サウンドトラックを担当したフランス短編映画「Le Dernier Jour de l’Hiver」がフランス国立映画祭イエール・レ・パルミエで最高音楽賞受賞。NHKスペシャル「神の数式」「激闘ガダルカナル 悲劇の指揮官」「アインシュタイン 消えた“天才脳“を追え」といった番組の音楽も担当した。
瀬川さんは「『エール』が僕にとって初めての朝ドラとなりますが、他の作品と同様に平常心で仕事に取り掛かりましたが、大正、昭和(それも戦前)の日本の大衆音楽やそれを生み出した当時の音楽業界や録音技術に関しては一からリサーチ&勉強を始めたに等しく、当時のアレンジの仕方やサウンドを再現するのはなかなか容易ではありませんでした」と明かす。
さらに「古関裕而記念館に残された多くの資料や当時の手書きのスコアに目を通すにつれ、同じ東北出身の古関裕而さんを身近に感じられるようになり、また古関さんの実直で虚栄心の全くない人柄に多大な影響を受けました。このドラマを通してオリンピックイヤーを盛り上げることに少しでもお手伝いできればと思っています」と思いを語っている。
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