俳優の長谷川博己さん主演のNHKの大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(総合、日曜午後8時ほか)の第4回「尾張潜入指令」が2月9日に放送された。同回では、お笑いコンビ「ナインティナイン」の岡村隆史さん扮(ふん)する“神出鬼没の農民”菊丸が、長谷川さん演じる主人公の明智光秀(十兵衛)のお供として、尾張に潜入する姿が描かれた。菊丸はドラマの初回から登場。光秀に鉄砲の存在を教え、薬草にも精通するなど、ここまで「菊丸は何者なのか?」といった話題が度々、視聴者の間で上がっていたが、この日もその正体のヒントになりそうな、片りん(?)をのぞかせるシーンがあった。
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第4回「尾張潜入指令」は、今川との戦いで尾張の織田信秀(高橋克典さん)は瀕死の重傷を負う。その知らせを受けた斎藤道三(本木雅弘さん)は、妻の治療を終え今度は尾張へ向かうという望月東庵(堺正章さん)に、天敵・信秀の容体を秘密裏に探るように命じる。その目付け役に任命される光秀(長谷川さん)。菊丸(岡村隆史さん)もお供に加わり、尾張・古渡城へと決死の潜入をする……と展開した。
薬草売りの兄弟のフリをして、信秀の情報をうまく聞き出すことに成功する光秀と菊丸だったが、その帰り道、信秀の手下が行く手を阻む。織田側の人間と光秀は斬(き)り合いになるが、菊丸はその場から、素早く退散。危うく光秀がやられそうになると、菊丸と入れ替わりに木陰から石つぶてが降ってきて、難を逃れる。
光秀を救った者たちの正体は明かされなかったものの、菊丸と関係がありそうな雰囲気も。いずれにせよ、いい意味で「唐突」で、後々へとつながるような「伏線」と言えるシーンになっていたのではないか。
役を演じる岡村さん本人は「菊丸にはちょっと謎な部分もある気がして……。スタッフさんに聞いてみたのですが、みんな目をそらして誰も教えてくれません(笑い)。『歴史の勉強はしなくて大丈夫です』『そのままでいいです』と言われています」と語っていたが、制作統括の落合将チーフプロデューサーも、菊丸の正体については「1カ月もすれば分かります」と話すのみ。一方で、(菊丸も含めて)「架空の人物は全員キーマン」とも話していて、菊丸の今後の動向には引き続き注目だ。
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