中村倫也:原作に「リスペクト持ちやっていきたい」 小芝風花、小池栄子と「美食探偵 明智五郎」会見

ドラマ「美食探偵 明智五郎」の会見に登場した(左から)小芝風花さん、中村倫也さん、小池栄子さん
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ドラマ「美食探偵 明智五郎」の会見に登場した(左から)小芝風花さん、中村倫也さん、小池栄子さん

 俳優の中村倫也さんがこのほど、4月から放送される主演連続ドラマ「美食探偵 明智五郎」(日本テレビ系、日曜午後10時半)の取材会を東京都内で行い、女優の小芝風花さん、小池栄子さんと取材に応じた。数多くのドラマ化作品を持つ東村アキコさんの人気マンガが原作だが、中村さんは、「原作の面白さ、良さというのはドラマ化でもしっかりリスペクトを持ってやっていきたいなというのが共通認識。うまいことできているかなと撮りながら思っています」と充実した表情で語った。

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 ドラマは、「海月姫」「東京タラレバ娘」「偽装不倫」などを手がけた東村さんのマンガ「美食探偵-明智五郎-」(集英社)が原作。容姿端麗だが超変わり者の探偵・明智(中村さん)はおいしい料理をこよなく愛している。そんな明智が類いまれなグルメの知識を使って、殺人事件を解決しながら殺人鬼へと変貌する主婦と対決する“恋する毒殺サスペンス”。明智の相棒・小林苺役を小芝さん、明智と禁断の愛でひかれ合う連続殺人鬼“マグダラのマリア”役を小池さんが演じる。

 中村さんは、「事件の動機というところの着眼点に生活感がある。そういう目線のミステリーはあまりなかったのではないかなと思い、そこがマンガもドラマも見どころの一つ」と作品としての魅力をコメント。原作ものを演じる際に意識している点を聞かれると「いい意味で誠意を持ってあまり気にしないというスタンス。スタッフさんが衣装やディレクションも(原作への)リスペクトを持ってやってくださっているので、僕は台本とキャストとスタッフと、その瞬間に一番面白いと思えるものを作りたいと考えている。原作があるから意識して『こうしている』『こうしていない』という判断基準はあまりないかもしれない」と持論を語った。

 小池さんも、「マンガに忠実にという部分も決して裏切ってはいないし、ドラマオリジナルの芝居というものも監督が意識して演出してくださっているから、知っている人も知らない人も楽しめるようにはなっている」と手応えを口にし、「(自身が演じるマリアの)扮装(ふんそう)をさせていただくことで役者としては気持ちが盛り上がる。そこはありがたい。ちょっとノリノリになって芝居させていただいています」と笑顔を見せた。

 それぞれが演じる役の魅力は?という質問に、主人公・明智五郎(中村さん)の相棒で、移動弁当屋「いちご・デリ」の店主の小林苺(いちご)役の小芝さんは、「リアクションが大きくて、喜怒哀楽がはっきりしている。明智さんに振り回されているので、そこが面白くなっていたら」と回答。中村さんは、「独特の間とか独特の言葉選びとか思考回路というものがある変わり者」と役どころを説明し、「明智自身が変わり者ですが、振り回したりも振り回されたりもする。役者としての感想になるかもしれないけど、あくの強い、キャラの強い人物なのに(他の登場人物)みんなと混ざらないと物語が運んでいかない感じが演じながらしている。それが面白い役かなと思う」と印象を語った。

 平凡な専業主婦だったが、明智と出会ったことで本当の自分に気づき殺人鬼へと変貌する“マグダラのマリア”を演じる小池さんは、「肉体的な浮気をされるよりも食事を共にされているという、その時間を共有していることに対して腹立たしいと思って犯罪に手を染めていく」とマリアの動機について前置きし「『ものすごく分かる!』と思った(笑い)。実生活でも旦那さんが可愛い女の子とキスしている写真より、私はやっぱり旦那さんが楽しそうにツーショットでご飯食べている写真の方がいらつくわけですよ。多分、世の女性は共感してくれる人はたくさんいると思います」と女性目線で分析した。

 今作では、「食」も見どころの一つとなるが、自身の中での位置づけについて、「食と睡眠が上位にきていて。多少嫌なことがあっても、おいしいご飯を食べられたら忘れて頑張れるので、なくてはならない存在」と小芝さん。小池さんも「一つのコミュニケーションツールとして同じものをみんなでつつき合って食べるという。そこがやっぱり豊かな時間を与えてくれるのでは。今回おいしい食事がたくさん出てきますので、見ている方も楽しいと思います」とアピール。

 中村さんは、「30歳を過ぎてから特に健康面とか気にするようになって。若いころは全然野菜をとらなかったですけど、意識的にとるようにしている」と言い、「野菜最近食べられてないなと思ったら、買ってきた野菜を鍋にぶち込んで作ったりする。そういう体を作るということが意識の中で大きい。あとは家族とか仲間とかおいしいものを一緒に食べたら、『今日1日幸せだったな』と思いますし。生きる上でもちろん大事ですけど、人生が豊かになる場なのかなって」と食に対する考えを明かした。

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