良いこと悪いこと
最終話 真犯人、だーれだ?
12月20日(土)放送分
俳優の長谷川博己さん主演のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(総合、日曜午後8時ほか)。ここまでの物語で「MVP」を一人挙げるとしたら、“美濃のマムシと恐れられた男”斎藤道三を演じる本木雅弘さんの他にいないだろう。5月10日放送の第17回「長良川の対決」では、道三が嫡男・高政(伊藤英明さん)と争い命を落とした「長良川の戦い」が描かれるといい、「道三ロス」は目の前まで迫ってきていると言っても過言ではない。そんな本木道三の活躍を振り返る名場面プレーバック。きょうは第13回「帰蝶のはかりごと」(4月12日放送)で高政に放った「言葉は刃物ぞ」を紹介する。
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前週第12回「十兵衛の嫁」(4月5日放送)で、美濃の守護・土岐頼芸(尾美としのりさん)からの頂き物とされる「鷹(たか)」に襲われそうになった道三。鷹の爪には毒が塗られていて、身をていして道三をかばった近習(きんじゅ)が命を落とすと、道三は怒り狂い、暗殺を企てたとされる頼芸を、「もはや守護とは思わぬ、ただの鷹好きのたわけじゃ」と言い放ち、「土岐様と一戦交えるまでじゃ」と宣言する。
第13回で高政は、戦になったときには、道三ではなく「実の父と慕う」頼芸側につくと明言するも、頼芸本人は可愛がっていた鷹を“何者”かに皆殺しにされ、恐れをなして早々に逃げ出してしまう。
この所業に怒り狂った高政は、道三のもとへと乗り込むと、感情が高ぶるまま道三を「お前」呼ばわりしてしまう。しかし、道三は微動だにせず、瞳の奥に怪しい光を宿しながら「お前? 言葉は刃物ぞ。気をつけて使え」とドスのきいた声で言い返す……。
ことあるごとに意見が食い違ってきた高政と道三。それでもどこかで踏みとどまってきた高政の、道三に対する憎悪は、翌週第14回「聖徳寺の会見」(4月19日)における、母・深芳野(南果歩さん)の死によって決定的になるが、長良川の戦いへと続く2人の対立は、ここから一気に加速したとも言える。
とは言え、まだこの時は、のちに2人の息子を暗殺されるなどとは思わず、高政を見下せるほどの余裕があった道三。SNSでも「『言葉は刃物ぞ。気をつけて使え』今日の名言」「『言葉は刃物ぞ、気をつけて使え』…良いせりふや」「『言葉は刃物ぞ、気をつけて使え』。一度使ってみたい言葉ぞw」「『言葉は刃物』、今の世の中にぐっさり刺さる言葉」「名言『言葉は刃物ぞ』は積極的に使っていきたい」「『言葉は刃物ぞ。気をつけて使え』←どこかで使わせていただきます」などと盛り上がりを見せたのだった。
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