俳優の長谷川博己さん主演のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(総合、日曜午後8時ほか)で、堺の豪商にして当代髄一の茶人の一人、今井宗久を演じている陣内孝則さん。今井宗久について「まず監督に言われたのが『お金が大好きなアウトレイジ』を演じてほしいということでした」と話す陣内さんは、「武家商人であり茶人ですので、戦国時代を生き抜く強さと、物事に動じない品性のようなものを演じることができたらと思っています。影ながら時代をプロデュースしているフィクサー感を出していきたいです」と意気込んでいる。
ウナギノボリ
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駒(門脇麦さん)の丸薬「芳仁丸」のスポンサーになったことから、光秀(長谷川さん)と知己を得る宗久。10月11日放送の第27回「宗久の約束」では、お茶をたてながら長ぜりふを言うシーンがあるといい、「コロナ禍で撮影が中断したため、そのシーンの収録まで3カ月くらい時間がありましたので、家ですごく練習しました。どう転んでもせりふは忘れないというくらい、マネジャーを相手に練習もしまして、この1シーンで舞台以上に練習しました」と陣内さんは笑顔で明かす。
さらに「茶道指導の先生の所作は一朝一夕では出せない深みがあり、そこには及びませんが、僕の俳優人生の中では最高のシーンになっているのではないかと思います」と自信をのぞかせ、「ぜひご注目いただきたいと思います」とアピールしていた。
第27回「宗久の約束」は、美濃で盛大な歓迎を受ける足利義昭(滝藤賢一さん)。しかし、織田信長(染谷将太さん)は、戦にまるで興味のない様子の義昭を不安に思う。一方、光秀は上洛(じょうらく)にあたり、三好勢の兵力と朝廷側の意向を探るため、京へと向かう。
駒を頼り、事情をよく知る伊呂波太夫(尾野真千子さん)の元へ。三好は今井宗久をはじめとする堺の豪商と強固なつながりがあり、その財力が強さになっているという。宗久の名前を聞いた駒は、かつて丸薬を商売にしないかと持ち掛けてきた商人のことを思い出し……と展開する。
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