麒麟がくる:佐々木蔵之介語る、「従来の武士とは明らかに異質」な藤吉郎 「金ケ崎の退き口」は…

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で佐々木蔵之介さん演じる木下藤吉郎 (C)NHK
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NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で佐々木蔵之介さん演じる木下藤吉郎 (C)NHK

 俳優の長谷川博己さん主演のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(総合、日曜午後8時ほか)第31回「逃げよ信長」が11月8日に放送される。同回で描かれる「金ケ崎の退き口」について、木下藤吉郎役の佐々木蔵之介さんは、「藤吉郎にとって大きなターニングポイントの一つとなります。ぜひ、注目してご覧ください」と視聴者に呼びかけている。

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 ドラマは、第28回「新しき幕府」(10月18日放送)から本格的に「京~伏魔殿編」に突入した。京都出身の佐々木さんは「戦国時代には『あまたの武将が群雄割拠』、程度の認識でしたので、京の都でこのような魑魅魍魎(ちみもうりょう)がうごめいていたとは、不勉強でした。戦国武将と幕府と朝廷が駆け引きをしながら物語が進行していくので、とても興味深く、あらためて歴史の勉強をさせていただいています」と笑顔で話す。

 演じる藤吉郎については、「藤吉郎は武士へと成り上がりましたが、従来の武士とは明らかに異質」との印象で、「貧民で物売りという出自からくる“藤吉郎なりの武士”と言いますか、発想点が違うように感じています。武力による合戦で勝利するのではなく、情報戦略でもって調略と謀略を操り、戦わずして勝ち奪(と)る。そして、そんな戦法を積極的に取り入れたのが信長だったのでは、と。結果、信長の下で活躍の場を広げ、破竹の勢いで出世するのです。信長が、身分にかかわらず、能力のある者を評価してくれることに、藤吉郎はとても喜びを感じているように、演じていて体感します」と明かす。

 さらに「『光秀最大のライバル』の秀吉。ただ、この時点では、織田家臣団の中ではまだまだ下っ端。何とかのしあがろう、何とか殿(信長)に認めれるよう功績を残そう、と奮闘している最中。光秀に対して『蹴落としてやるぞ』とか『ライバルだ』とかは、この段階ではまだ思い至っていないのでは……? むしろ、戦友といいますか、仲間の絆も少し感じているような。この2人の関係性がどこから変わっていくのか、とても楽しみでありヒヤヒヤしてます(笑い)」と語った。

 最後に、「監督からは、藤吉郎は命を落とすことも怖くない、覚悟を持って生きている人だと伺いました」と話すと、「藤吉郎には知恵と勇気があります。命を賭して戦う勇敢さが、彼の能力を更に発揮させているのではないかと思います」と結論づけた。

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