女優の芦田愛菜さんが、12月27日放送のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(総合、日曜午後8時ほか)第38回「丹波攻略命令」から、長谷川博己さん扮(ふん)する主人公・光秀の娘・たま役で登場する。たまは後の「細川ガラシャ」で、戦国の世を気丈に生き、愛と信仰に殉じた女性として、歴史ファンはもちろん、幅広い層からいまだに高い人気・関心を集め、さまざまな作品で取り上げられてきた。ここでは芦田さんより前に大河ドラマでガラシャを演じた女優たちを紹介する。
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「麒麟がくる」におけるガラシャ(たま)は、天真らんまんな性格で、光秀の心の支えとなる美しき少女として描かれるという。
役を演じる芦田さんは「作品に入る前に監督やプロデューサーの方とお話させていただき、たまはすごく芯が強く、幼いながらも戦国に生きる女性としての覚悟を持っているので、それを根底に演じてほしいと言われました。私が今まで持っていたガラシャのイメージも、芯が強くてかっこいい女性を思い描いていましたので、そこを意識して演じました」と話す。
また、「たまにとっては、(木村文乃さん演じる)母の熙子が理想の女性です」といい、「お母さんのように温かく優しく、そして大好きな父上や家庭を支えていく存在になりたいという気持ちを持っていたのではないかなと思いながら、たまを演じました。ぜひご覧ください」と語っていた。
なお、夫となる細川忠興役は、同局の連続テレビ小説「エール」や2019年の連続ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系)に出演していた若手俳優の望月歩さんが務める。
そんな芦田さんの先代にあたる大河“ガラシャ女優”が、橋本マナミさん。今から4年前、2016年の「真田丸」で細川ガラシャに扮(ふん)した。
芦田さんが前回、大河ドラマに出演したのが2011年の「江 姫たちの戦国」で、このときガラシャを演じたのが美村里江さん。当時は「ミムラ」の名で活動していて、彼女にとって同作が初の時代劇だった。
さらに時間をさかのぼると、2006年の「功名が辻」で長谷川京子さん、2002年の「利家とまつ」で中西夏奈子さんがガラシャ役を経験。2000年の「葵 徳川三代」では鈴木京香さん、1996年の「秀吉」では田村英里子さん、1992年の「信長 KING OF ZIPANGU」では今村恵子さんが“ガラシャ女優”として大河ドラマの歴史に名を刻んだ。
それより前、昭和の大河ドラマには4人の“ガラシャ女優”が存在。年代順に林寛子さん(1973年「国盗り物語」)、島田陽子さん(1978年「黄金の日日」)、岡まゆみさん(1981年「おんな太閤記」)、丸尾りえさん(1983年「徳川家康」)といった顔ぶれになっている。
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