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第10話(最終話) これからも健康でいてほしい
12月21日(土)放送分
2023年のNHK大河ドラマのタイトルが「どうする家康」に決まり、松本潤さんが主人公・徳川家康を演じることが先日、発表された。ドラマは、新たな視点で、誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の生涯を描く、ハラハラドキドキ、スピード感あふれる波瀾(はらん)万丈のエンターテインメント作になるという。ここでは、織田信長、豊臣秀吉と並ぶ「三英傑」の一人で、戦国時代を舞台にした大河ドラマに欠かせない徳川家康を、松本さんより前に演じた、大河“家康俳優”をおさらいする。
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1963年に始まったNHK大河ドラマで、“戦国もの”とされるのは、放送中の「麒麟(きりん)がくる」を含めて20作。2月14日に始まる次回作「青天を衝(つ)け」は幕末から近現代、2022年放送の「鎌倉殿の13人」は平安末期から鎌倉時代にかけてが舞台のため、「どうする家康」は21作目の戦国大河となる。
「麒麟がくる」では風間俊介さんが、“まだ何も成し遂げていない”青年期から家康を演じ、話題となっているが、その一つ前の戦国大河が2017年の「おんな城主 直虎」。このときは阿部サダヲさんが、まだまだ気弱な中間管理職的な悩める家康を、持ち前のコミカルさと愛嬌(あいきょう)で体現し、好評を博した。
「直虎」の前年の2016年の戦国大河「真田丸」にも家康はもちろん登場。同役を務めたのは内野聖陽さんで、主人公の真田幸村(信繁、堺雅人さん)の“最大最強の宿敵”でありながら、臆病で慎重な性格が強調された家康も、まだまだ記憶に新しいところ。
また2010年代では、2014年の「軍師官兵衛」に寺尾聰さんが、1973年の「国盗り物語」以来、41年ぶり2度目の家康役で出演したことも話題になった。
寺尾さんと同じく大河ドラマで2度にわたって家康を演じたのが津川雅彦さんだ。作品は、1987年の「独眼竜政宗」と2000年の「葵 徳川三代」。“家康俳優”と聞いて、津川さんのことを思い浮かべる人も多いのではないだろうか。
記念すべき大河“初代家康”は1965年の「太閤記」での尾上菊蔵さん。1969年の「天と地と」で松山政路さん、1971年の「春の坂道」で山村聡さんが“家康俳優”として続き、大河ドラマの歴史に名を刻んでいる。
そのほか、児玉清さん(1978年「黄金の日日」)、フランキー堺さん(1981年「おんな太閤記」)、滝田栄さん(1983年「徳川家康」)、中村橋之助さん(1988年「武田信玄」)、丹波哲郎さん(1989年「春日局」)といったそうそうたる顔ぶれが並ぶ、大河“家康俳優”。以降も、郷ひろみさん(1992年「信長 KING OF ZIPANGU」)、西村まさ彦さん(1996年「秀吉」)、高嶋政宏さん(2002年「利家とまつ」)、北村和夫さん(2003年「武蔵 MUSASHI」)、松方弘樹さん( 2009年「天地人」)、北大路欣也さん(2011年「江~姫たちの戦国~」)といった個性豊かな名優が家康を演じてきた。
ちなみに、計13作の大河ドラマに出演している西田敏行さんは、自身11作目の大河となる2006年の「功名が辻」で満を持して家康に……。「どうする家康」の松本さんが仲間入りを果たすのは、今から2年後の話。まずは、2月7日に最終回を迎える「麒麟がくる」を見守りつつ、新たな戦国大河の放送を心待ちにしたい。
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