俺の家の話:ギャラクシー賞月間賞受賞 池脇千鶴主演「その女、ジルバ」、山田裕貴主演「ここ倫」も

 長瀬智也さん主演で、今年1~3月に放送された連続ドラマ俺の家の話」(TBS系)が、放送文化の向上に貢献した番組や個人・団体を表彰する「ギャラクシー賞」(放送批評懇談会)テレビ部門の2021年3月度月間賞を受賞したことが4月20日、分かった。

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 また女優の池脇千鶴さん主演で、今年1~3月に放送された連続ドラマ「その女、ジルバ」(東海テレビ・フジテレビ系)、俳優の山田裕貴さん主演で、今年1~3月にNHKの「よるドラ」枠で放送された連続ドラマ「ここは今から倫理です。」(総合)も同賞を受賞した。

 放送批評懇談会は、「俺の家の話」について、「介護という現代的問題を正面から取り上げながら、完成度の高い王道のホームドラマに仕上げた脚本家・宮藤官九郎の手腕を高く評価。物語を支える俳優の演技も皆、素晴らしく、惹(ひ)きつけられた。特に能とプロレス、静と動という合わせ鏡のような関係にある父子を演じた西田敏行と長瀬智也には拍手を送る」と評価した。

 「その女、ジルバ。」について、「女性の分岐点である40歳のリアルと『きっといいことが起こる店』のファンタジーが響き合って起こる人肌の奇跡。歴戦の高齢ホステスたちの人生に触れた主人公の再生物語を池脇千鶴がノーメークの体当たりで演じ、『女は40から』のありふれたスローガンが実感となってキラキラと手に残る。脚本、演出、俳優の志が詰まった快作」と講評。

 「ここは今から倫理です。」について、「高校の自由科目『倫理』の教室。世慣れせず、倫理的基軸で考え、生きる担当教員・高柳のキャラクターも相まって、生徒個々が意識化、言語化できなかった問題を自分で考え、向き合う。いわゆる学校ものの範ちゅうを超え、『倫理』ってこういう科目だったのかと初めて実感した」と評価した。

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