俳優の佐藤健さんが4月23日、東京都内で行われた主演映画「るろうに剣心 最終章 The Final」(大友啓史監督)の初日舞台あいさつに共演した新田真剣佑さんらと登場。佐藤さんは、新田さん演じるシリーズ史上“最恐”の敵・縁とのアクションの撮影に触れ、「マッケン(新田さん)がまぶしかったですね、現場では。ずっと、動けるようにアップしていて。偉かったね」とねぎらうと、新田さんも「僕との殺陣のシーンは、全部やったあとの最後(のシーン)だったんです。僕はあのシーンが最後でバテていました。(でも)いろんなアクションシーンを乗り越えてきての、あの(最後のシーンでの)健さんは、すごいなと。お疲れ様です」と佐藤さんを称賛。佐藤さんは「がんばったな、我々」としみじみ語った。
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冒頭のあいさつで、佐藤さんは「先ほどスタッフの方と話していて『 The Final/The Beginning』のクランクアップを迎えた日が、ちょうど2年前の4月23日だそうです。いろんな意味で、今日という一日は忘れられない一日になりそうだなと……。非常に感慨深いですね。我々にとって大切な作品をついに皆さまに見ていただける日が来たと思うと幸せです」と公開の心境を吐露。「ここまでやってこれたのは、支えてくださった皆さまがいたから。本当に感謝しております。この先も、この映画のこと、このシリーズのこと、キャラクターたちのことを愛していただけたらうれしいなと思います」と感謝の思いも口にした。
舞台あいさつでは、シリーズ第3作「るろうに剣心 伝説の最期編」で佐藤さん演じる剣心と死闘を繰り広げた志々雄真実を演じた藤原竜也さんからのコメント映像も公開。藤原さんの「大友監督、佐藤健くん、またまた大変な、本当に苦労したであろう撮影を乗り越えて、公開までこぎつけたこと、おめでとうございます。コロナ禍でなかなか大変だと思いますが、多くの人に『るろうに剣心』が届くように僕も祈っております、応援しています」というメッセージが流れると、佐藤さんは「光栄ですね。(志々雄は)本当に強かったので……今回も大変でしたけど、藤原さんとの最後のところ(シーン)も忘れられないですね」と喜びつつ、感慨深い表情で振り返っていた。
最後にあいさつに立った佐藤さんは、「最近、特にここ1、2年ぐらいよく思うのは、やはり人というのは、日々の暮らしに光が見いだせないと生きていけない生き物なんだな、ということ。この映画がみなさまの希望の光となれば幸いです」と語り、締めくくった。舞台あいさつには武井咲さん、青木崇高さん、蒼井優さん、江口洋介さん、大友監督も出席した。
「るろうに剣心」は、幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心が明治維新後、不殺(ころさず)を誓った流浪人(るろうに)として、新たな時代の生き方を模索していく姿を描いた和月伸宏さんの人気マンガ。1994~1999年にマンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載され、テレビアニメ化された。実写映画は、これまでに「るろうに剣心」「るろうに剣心 京都大火編」「るろうに剣心 伝説の最期編」の3作が公開された。
最終章は、剣心の“十字傷の謎”に迫る物語と、中国大陸の裏社会を牛耳る謎の武器商人であり、志々雄真実を操っていた“シリーズ最恐の敵”雪代縁との戦いを、動乱の幕末期と明治維新後の新時代の二つの時代を通して描く。最終章「The Beginning」は6月4日に公開。
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