5月13日にスタートするドラマ「ラブファントム」（MBS）で主演を務める俳優の桐山漣さんと、ヒロインを演じる女優の小西桜子さん。ドラマは、“怪人”と呼ばれるほど優秀で容姿端麗なエリートホテルマンの長谷慧（桐山さん）と、不器用だが裏表のない“癒やし系”ピュアなホテルカフェ店員の平沢百々子（小西さん）との秘密の恋を描いた“溺愛系”ラブストーリー。1話につき「2～3回する」というキスシーンや、今作への見どころについて語った。

あなたにオススメ

“あの頃”のジャンプ：実写ドラマ化も話題「ウイングマン」　1983年を振り返る

　◇桐山漣、王道ラブストーリーの主人公役に「新鮮」

　ドラマは、女性向けマンガ誌「プチコミック」（小学館）で連載中のみつきかこさんのマンガが原作。恋愛経験ゼロのホテルカフェ店員の百々子は、ある夜ホテルの空中庭園で見知らぬ男と出会い、吸い寄せられるようにキスを繰り返す。百々子はほどなく、男の正体が同じホテルに勤務する完璧すぎるほどのエリートホテルマンの長谷だと知る。その夜のキスが忘れられない百々子だったが、何もなかったようにクールで冷たい態度の長谷に戸惑う百々子。職場でのクールな一面と、彼女にだけ見せる甘く熱い一面のギャップがある年上男子との恋愛模様が繰り広げられる。

　今作の出演が決まったときの思いについて、「こういった作品というのは後にも先にもないだろうな」と話した桐山さん。「こういう王道系のラブストーリーの主人公（役）というのも、30半ばに入ってたぶんないだろうなと思っていたので、新鮮な気持ちになりました」と振り返る。

　桐山さんが演じる長谷は、ホテル勤務の38歳。容姿端麗、冷静でスマートな行動をとるエリート。掴みどころがなく素顔は謎が多いという役どころ。そんな長谷と自身は「真逆」と話し、「僕は隙がありまくりですし（笑い）、長谷と近いところは正直、自分で思う限り全然ない……」と分析。「とはいえ、言い回しや間もそうですが長谷のホテルマンらしい身のこなしなど意識して役柄に取り入れていった感じです」と話す。

　キスシーンについては、激しめなキスや、軽めのキスなど、いろいろなバリエーションがあるといい、「印象に残っているのは、冷蔵庫の前で百々子を“冷蔵庫ドン”して、キスするシーン。結構大変でした（笑い）」と明かす。「監督だったり、共演の小西さんだったり、まわりの方に支えられてこの作品を終えることができた」と充実の表情を見せる。

　◇百々子の役作りは…ウサギを研究！？

　一方、小西さんは「王道のラブコメは初めてだったので、難しいかなと思っていたんですけど、百々子のちょっとしたドジなところや、おっちょこちょいな部分、愛らしさを、実写でどうやったらうまくできるかな？と考えながら撮影をしていました」と話す。

　百々子の純粋さや、まっすぐさに共感できたといい、「一本芯が通っていて、一つのことに対して、考えるよりもすぐ行動に移せるところがすごい。私もそういう女の子でありたいな」と話す。

　百々子を演じるにあたり、監督からウサギのドキュメンタリーDVDをもらったという小西さん。「『これを参考にしてほしい』と言われまして（笑い）。なかなかお芝居に取り入れるの難しいなと思ったんですけど、ウサギを研究して……」と告白。

　撮影中には、監督から「キョロキョロして、目をぱちくりさせる動き」や「ぴょんぴょん跳ねている感じ」などと指示を受けたといい、「ウサギというのは強烈でしたけど、『極端な百々子になればいいんだ』とわかりやすかったです（笑い）」と振り返っていた。

　最後に、視聴者に向けて、桐山さんは「（撮影した昨年の）あの夏は忘れることはないくらいの作品になったので、見ている方にも僕らの作品に対する熱量が伝わっていくといいなという風に思います」と呼びかけた。小西さんも、「すごくプレッシャーはあったんですけど、皆さんに届けたいという気持ちでやった作品。今、この時代に『ああ、いいな』って改めて思ってもらえるような王道のラブストーリーなので、楽しんでいただきたいです」と呼びかけた。

　ドラマは、MBSの「ドラマ特区」枠（木曜深夜0時59分）で放送され、放送後は動画サービス「Hulu」で独占配信される。「TVer」「MBS動画イズム」などで無料見逃し配信も行う。

　※スタイリスト：吉田ナオキ（桐山漣担当）　阪上秀平（小西桜子担当）　ヘアメーク：江夏智也（桐山漣担当）　石邑麻由（小西桜子担当）