放課後カルテ
第10話(最終話) これからも健康でいてほしい
12月21日(土)放送分
女優の有村架純さんが、2022年公開の映画「前科者」で主演を務めることが5月17日、分かった。2018年からマンガ誌「ビッグコミックオリジナル」(小学館)で連載中の香川まさひとさん原作、月島冬二さん作画の同名マンガの実写化で、罪を犯した前科者の更生、社会復帰を目指し奮闘する保護司を描く社会派ヒューマンドラマ。映画の公開に先駆け、2021年秋にはWOWOWでドラマ「前科者」が放送、配信される。
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有村さんは、コンビニでアルバイトをしながら保護司の仕事をする主人公・阿川佳代を演じる。「この作品のお話をいただいた時『保護司』がボランティアであることを初めて知りました」といい、「キャスト、スタッフの皆さんと一つ一つ大切に紡いだ日々に私の心は毎日震えていました。これから先も、ここで得られたことは忘れません」と、本作の撮影を振り返った。
ドラマでは、原作を基に佳代が新人保護司としてさまざまな前科者と出会い、成長していく姿を映し出す。映画はオリジナル作品で、ドラマの数年後を舞台に、保護司の佳代が現在進行形の凶悪犯罪と向き合う様を描く。「あゝ、荒野」などの岸善幸さんが監督と脚本を務める。ドラマは放送後、動画配信サービス「Amazon Prime Video」での見逃し配信も予定。
この作品のお話をいただいたとき「保護司」がボランティアであることを初めて知りました。前科のある人間の更生を手助けする。それって一体どういうことだろう。この作品を世にお届けすることで、さまざまな視点が変わるかもしれない、キャスト、スタッフの皆さんとこの世界に飛び込んでみたい、そういった思いを抱きました。
私が演じる主人公は、保護司ではあるけれど複雑な思いを抱えながら存在意義を探している女性。その要素を内包しつつ正義のヒーローにならないよう心がけ、距離感などは監督とその都度話し合いながら慎重に撮影を進めていきました。キャスト、スタッフの皆さんと一つ一つ大切に紡いだ日々に私の心は毎日震えていました。これから先も、ここで得られたことは忘れません。
ドラマ版から数年後の世界が、映画版となっています。2作品とも違う味わいの作品だと思いますので、両方ともご覧になっていただけると幸せです。この作品はいろいろな視点から考えられる作品なので、フラットな気持ちでご覧になっていただき皆様と一緒に考えていければと思います。そして「保護司」というボランティア活動があることを知ってほしいです。
正直、まだこの作品について言葉にするのは難しくて。ですが、どこかの誰かの日常に、一筋の光が差し込んでくれる物語であることを願っています。
原作の香川まさひとさんは、私が大好きな映画「クヒオ大佐」や「羊の木」(共に吉田大八監督)の脚本を手がけた方です。シニカルで、悲しくて、深い余韻を与えてくれる作品を生み出してきた香川さんの思いを想像しながら、映像化にあたっては、罪を犯す人たちが置かれた“いま”を捉えたいと考えました。
重要だったのは主人公・阿川佳代のキャラクターでした。作画の月島冬二さんが描くメガネの佳代の生真面目さや芯の強さを大切に、有村架純さんと何度も話し合い、映像化ならではのキャラクターが生み出せたと自負しています。メガネの奥で輝いたり、曇ったり、怒ったり、涙にぬれる架純さんの瞳。全身で絶叫し、格闘する架純さんの姿にご注目ください。
“個”を大切にする時代に、誰かを助けるとはどういうことなのか。たくさんの方にご覧いただき、感じてもらえたらうれしいです。
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