俳優の吉沢亮さん主演のNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」(総合、日曜午後8時ほか)第27回「篤太夫、駿府で励む」が9月19日に放送され、波岡一喜さん演じる川村恵十郎の言動が視聴者の注目を集めた。
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第27回では、篤太夫(吉沢さん)は、駿府藩の勘定組頭を命じられるが、水戸にいる昭武(板垣李光人さん)のことを思って辞退する。しかし、この命が慶喜(草なぎ剛さん)の配慮であることを大久保一翁(木場勝己さん)から聞かされ、駿府に残る決断をする。
篤太夫はパリで学んだ知識を生かし、武士と商人が力を合わせて商いを営む「商法会所」を設立。駿府藩の財政改革に乗り出す……という展開だった。
篤太夫の「武士の皆さんは刀を捨てそろばん勘定を……」という呼びかけに反発する武士たち。その様子をじっとうかがっていた恵十郎は、いち早く商人に教えを請おうと篤太夫に刀を差し出してみせた。
SNSでは「川村さまー! 信じてたー!」「はーーー適応能力高い人間かっこよ」「ああ川村さま! 素晴らしい!!」「川村様が篤太夫に刀を預けるシーンは何度見ても涙があふれれます」と視聴者は反応した。
終盤、旧幕府軍が箱館で降伏したことを篤太夫から知らされた際には「知っておる」としながら、「俺は平岡様の命も守れず、戦でも死に損ない、徳川にささげられなかった命を持て余して、ここに来た。皆そうだ。ただ禄(ろく)が欲しくて流れてきたのではない。徳川のために何かできぬかと……」と心情を吐露。
「剣の達人だった川村様の無念さが伝わってきて涙しました」「無念を静かに語るその姿に涙が出ました」「静かにそろばんパチパチして視聴者の涙腺ダムを決壊させた川村様」「今日の優勝は間違いなく川村様」といった声も次々と上がった。
「青天を衝け」は、“日本資本主義の父”と称される渋沢栄一が主人公で、連続テレビ小説(朝ドラ)「風のハルカ」(2005年度後期)、「あさが来た」(2015年度後期)などの大森美香さんが脚本を担当。「緻密な計算」と「人への誠意」を武器に、近代日本のあるべき姿を追い続けた渋沢の生きざまを描く。
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