SixTONES松村北斗:「カムカムエヴリバディ」稔さんに感じた“危うさ” 「しっかりしなきゃいけない自覚」に共感

NHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で雉真稔を演じるSixTONESの松村北斗さん (C)NHK
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NHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で雉真稔を演じるSixTONESの松村北斗さん (C)NHK

 女優の上白石萌音さん、深津絵里さん、川栄李奈さんの3人がヒロインを務める、NHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「カムカムエヴリバディ」(総合、月~土曜午前8時ほか)。本作で、上白石さん演じるヒロイン・橘安子の運命を動かしていく大学生・雉真(きじま)稔を演じているのが、人気グループ「SixTONES(ストーンズ)」の松村北斗さんだ。視聴者から「完璧好青年」「理想の初恋相手」といった声が上がる一方、松村さんは「“危うさ”を感じました」と語る、稔の人物像とは……。

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 ◇オーディションは「標準語で」 実際に演じて「見え方変わった」

 「カムカムエヴリバディ」は、朝ドラ史上初の3人のヒロインが織りなす100年のファミリーストーリー。昭和、平成、令和の時代に、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の3世代親子を描き、上白石さんが祖母の安子、深津さんが母のるい、川栄さんが娘のひなたを務める。

 松村さんが演じる稔は、名家「雉真繊維」の長男で、英語が堪能な好青年で、オーディションで抜てきされた。

 「稔は岡山弁を話しますが、オーディションでは標準語で演じました。だからこそ親近感がありましたし、すごく現代的に見えていたと思います。オーディションという、ある意味世に出ない芝居なので、ものすごい伸び伸びと演じられた印象があります」

 その後、「いざ演じるときに方言や時代を感じるようになって、正直オーディションのときとは、全く役の見え方が変わりました」と話す松村さん。演じる上では「一人の男として完成しかけている、大企業の長男として大成する道を歩き始めている」と役を捉えた。

 ◇稔は「全貌知ると人間的」 視聴者からも「等身大の衝動感じた」

 松村さんは、稔の「しっかりするべきところで、しっかりしなきゃいけない自覚」に共感。「本当はこういう姿が楽だけど、それは隠すべきであって。周りが望むもの、これが正解だと思うものがどんどん積み重なり、根っこの部分が沈んでいってしまうのは分かる気がしました」と明かし、「きっと僕だけじゃなくて、そういった部分はみんなにあるんだろうなと思います」と語る。

 一方で、稔については「全貌を知ってからはすごく人間的」と感じたという。

 「『しっかりしなきゃ』が故に、実は内面にはまだ成長しきれていないところがたくさんあって、“危うさ”を感じました」

 劇中で松村さんは、その“危うさ”も体現。視聴者からも「等身大の衝動を感じた」「安子と出会ってからどんどん人間味が増す稔さん」「熱くなり若さ故の未熟さもあるということが分かった」と反響を呼んだ。

 ◇現代とは違う父と子の関係性 “大切な言葉”詰まったシーンも

 名家「雉真繊維」の長男と、小さな御菓子司「たちばな」の娘。“身分違い”とも言える恋には、親の了承という高いハードルもあった。松村さんは「父と子の関係性が、現代とはうんと違うと感じました。自分が想像するよりもずっとずっと父親の言うことが正解で、父親に対して自分の意見や考えを言うことがものすごく覚悟の必要なことで……」と印象を明かす。

 第12回(11月16日放送)では、稔が安子との関係をめぐって母・美都里(YOUさん)と対立。その流れで父・千吉(段田安則さん)とも腹を割って話す場面が登場した。「物語を進める上でも、作品を通して伝えるメッセージとしても大切な言葉がいっぱいあって。演じていた時の空気感も含めてとても好きなシーンでした」と振り返った。

 稔と雉真家が教えてくれた“大切な言葉”を胸に、これからの展開を見届けたい。

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