ちむどんどん:新朝ドラヒロイン・黒島結菜の“横顔” 時をかけるアシガールが「いだてん」「カツベン!」を経て

NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」でヒロインの比嘉暢子を演じる黒島結菜さん (C)NHK
1 / 1
NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」でヒロインの比嘉暢子を演じる黒島結菜さん (C)NHK

 女優の黒島結菜さんが主演を務める2022年度前期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ちむどんどん」(総合、月~土曜午前8時ほか)。2022年に本土復帰50年を迎える沖縄が舞台で、沖縄料理に夢をかけるヒロインと、強い絆で結ばれた4兄妹の笑いと涙の物語となる。2014年度後期の「マッサン」、2019年度後期の「スカーレット」に続く、3回目の朝ドラ出演で、ヒロイン役に挑戦する黒島さんの“横顔”に迫ってみた。

あなたにオススメ

 ◇「カルピスウォーター」CM美少女として注目 主演作で“時空を超える”

 黒島さんは1997年3月15日生まれ、沖縄県出身。地元でモデルとして活動した後、2013年公開の「ひまわり~沖縄は忘れない、あの日の空を~」(及川善弘監督)で映画デビューすると、2015年、内田有紀さん、長澤まさみさん、川島海荷さんらを輩出してきた「カルピスウォーター」(アサヒ飲料)のCMに起用され、CM美少女として注目を集める。同年にはNHKの大河ドラマ「花燃ゆ」に出演し、時代劇に初挑戦。2016年の「時をかける少女」(日本テレビ系)で連続ドラマ初主演を果たす。

 ドラマファンにとっては、NHKの主演ドラマ「アシガール」シリーズの“足軽女子高生”唯之助(速川唯)の印象も強い。「ごくせん」「デカワンコ」「高台家の人々」などで知られる森本梢子さんのマンガが原作の“超時空ラブコメ”は、黒島さんの好演もあり、人気作となり、2017年の連ドラ化から約1年後の2018年には、“完結編”となる特集ドラマ「アシガールSP ~超時空ラブコメ再び~」も放送された。

 「時をかける少女」「アシガール」と偶然にも“時空を超える”が主演作が続き、当時、黒島さんは行ってみたい時代に「縄文時代や弥生時代」を挙げ、「自給自足で、いつ死んでもおかしくない時代に行ってみたい」と思いをはせていた。

 ◇躍動した大河「いだてん」 「カツベン!」で日本アカデミー賞新人俳優賞に

 2回目の大河ドラマ出演となった2019年の「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」では、主人公・金栗四三(中村勘九郎さん)の教え子の女学生・村田富江として、凛(りん)とした美少女ぶりを披露。運動界のアイドル的存在として劇中で躍動するだけでなく、第22回「ヴィーナスの誕生」(2019年6月9日放送)では、自らが“旗振り役”となり、抑圧された女性を代表して自由を訴える富江の姿が、フランス7月革命を題材としたウジェーヌ・ドラクロワによる絵画「民衆を導く自由の女神」のように視聴者の目に映り、盛り上がりをみせた。

 そんな黒島さんは、2019年公開の映画「カツベン!」(周防正行監督)のヒロイン役で、2020年、「第43回日本アカデミー賞」新人俳優賞を受賞と、女優として着実にステップアップ。

 昨年のインタビューでは、これまでのキャリアを振り返り、「まず、そんなに続けている、という自分に驚いている気持ちがあって。習い事にしても、一つのことをこれだけ長く続けてこられたのは初めてなので。だから、これからも続けていきたいなと。今までは流れに身を任せるところがあったのですが、そのスタンスはもちろんあってもいいと思うけど、もうちょっと、将来どうありたいのか、どうなっていきたいのか……ということを、ゆっくりとでもこれから考えていけたらいいなと思っています」と心境の変化を明かしていた。

 ◇「スカーレット」以来となる朝ドラ “同じ沖縄出身”として…

 今回、「スカーレット」以来となる朝ドラで、ヒロイン役に挑む黒島さん。演じる比嘉暢子は、沖縄本島北部やんばる地域のひなびた村の農家に生まれ育つ。4人兄妹の次女で、兄、姉、妹がいる。幼いころからのんきでマイペースだが、潔く真っすぐで喜怒哀楽のはっきりした性格。運動が大の得意。食べること、おいしいものをこよなく愛している。

 小学生のころ、働く母を支えるために一家の「料理担当」に。一度だけ食べた西洋料理のきらびやかな魅力にとりつかれ、やがて料理人を目指して東京へと旅立っていく……。

 撮影は「一日一日があっという間で、毎日楽しく撮影しています。撮影はあと半年残っていますが、このままいい雰囲気で撮影できるよう頑張りたいなと思います」と語っていた黒島さん。“同じ沖縄出身”として、どんなヒロイン像を打ち立ててくれるのか、期待せずにはいられない。

テレビ 最新記事

MAiDiGiTV 動画