白砂沙帆:地元が舞台 アニメ「サマータイムレンダ」出演で号泣 和歌山への思い

「サマータイムレンダ」に出演する白砂沙帆さん
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「サマータイムレンダ」に出演する白砂沙帆さん

 集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+(プラス)」で連載された田中靖規さんのマンガが原作のテレビアニメ「サマータイムレンダ」で、ヒロイン・小舟潮の妹・澪を演じる白砂沙帆さん。アニメ「探偵はもう、死んでいる。」「ビルディバイド-#000000-」などに出演してきたほか、ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」のリトルココン役でも話題の新人声優だ。「サマータイムレンダ」の舞台の和歌山出身の白砂さんに、同作、地元への思いを聞いた。

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 ◇和歌山弁で生き生きと

 「サマータイムレンダ」の出演が決まった時のことを「うれしすぎて号泣しました」と振り返る白砂さん。地元・和歌山が舞台の作品ということもあり、特別な思いがあった。

 「オーディションのお話をいただく前から原作を読んでいました。出会いは、友人から『和歌山が舞台の、すごく面白い作品があるよ』と薦められたのが最初でした。その時は、最終巻がまだ発売されていなかったので、どうなるのか先が気になって仕方なかったです。『サマータイムレンダ』には、和歌山弁がとてもリアルに詰まっているように感じます。和歌山弁、場所や食べ物、風、山、土の匂い、音など、和歌山に住んだことがない方にもそれらを感じていただけるのではないでしょうか」

 白砂さんは、特別な思いを胸にオーディションに臨み、澪役をつかんだ。出演が決まり「親がすごく喜んでくれました。友達からも『マンガ買ったよ!』と言ってもらったり」と喜びも大きかったという。

 「サマータイムレンダ」は、離島を舞台にしたSFサスペンス。幼なじみ・小舟潮の死をきっかけに故郷の和歌山市・日都ヶ島に帰ってきた網代慎平が、不可解な死を探るうちに、島に残る“影”のウワサとその謎に巻き込まれていく……というストーリー。2017年10月~2021年2月に「少年ジャンプ+」で連載された。

 日都ヶ島に住む人々は和歌山弁を話すこともあり、アニメでも声優陣が和歌山弁に挑戦した。白砂さんは、生まれ育った和歌山の言葉で澪を演じている。

 「アフレコで和歌山弁が飛び交っているのを聞くと、うれしくてドキドキします。同じ和歌山県内でも地域によってイントネーションが違うところもあるので、原作の先生や方言指導の方に丁寧に確認していただいています。役として和歌山弁を話すのは初めてで、最初は不安なところもありました。でも、実際に演じていると、生まれ育った言葉なので、とても楽しいです。澪を生き生きと演じられたらと思います」

 ◇先輩に支えられ

 日都神社の宮司の雁切真砂人役の小西克幸さんも和歌山出身だ。同郷の小西さんをはじめとした先輩に助けられることが多いという。

 「小西さんの方言のニュアンスの伝え方がとても分かりやすくて、和歌山弁について改めて学ぶことも多いです。収録は和気藹々とした空気で、皆さん気さくで優しいです。休憩中は和歌山の話で盛り上がることもよくあります」

 白砂さんは、網代慎平役の花江夏樹さんと一緒に収録する機会が多く、花江さんにも助けられている。

 「私のリテイクが続いたとき、花江さんはいつもオッケーが出るまで何度も収録に付き合ってくださいます。現場を引っ張ってくださる花江さんは、主人公の慎平のようです」

 ◇演じるのがとにかく楽しい!

 関連企画の収録で潮役の永瀬アンナさんと一緒に和歌山を訪れた。

 「ふるさとの和歌山に縁のある仕事ができて、夢のような時間でした。アンナちゃんの演じる潮も、アンナちゃん自身もとても好きなので、小舟姉妹で和歌山に帰ることができてうれしかったです。また、地元の方々がすごく喜んで応援してくださっていることを肌で感じることができ、感動しました。この作品を通して、和歌山に興味を持っていただけるとうれしいです。聖地巡礼もできる作品です。ぜひ和歌山に来ていただきたいです」

 「毎週、澪として生きる時間が本当に楽しいです。演じるのがとにかく楽しいです」と目を輝かせる白砂さん。新人声優ということもあり、最後に「夢」を聞いてみると「声だけでいろいろなものになれる声優という職業にずっと憧れていました。2年目なのでまだまだなんですけど、ずっと声のお仕事を続けていきたいです」と語る。さらなる活躍が期待される。


 

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