エルピス:長澤まさみがアナウンサー役 スキャンダルでエースから転落

連続ドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」で浅川恵那を演じる長澤まさみさん=カンテレ提供
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連続ドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」で浅川恵那を演じる長澤まさみさん=カンテレ提供

 女優の長澤まさみさん主演の連続ドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」(カンテレ・フジテレビ系、月曜午後10時)が10月24日に始まる。初回は15分拡大放送。

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 実在の複数事件に着想を得た渡辺あやさん脚本の社会派エンターテインメント。スキャンダルでエースアナウンサーから転落した浅川恵那(長澤さん)とその仲間たちが、連続殺人事件の冤罪(えんざい)疑惑を追う。エルピスはギリシャ神話でさまざまな災厄が飛び出したとされるパンドラの箱に唯一残されたもの。希望とも、災いの予兆とも解釈される。

 ここでは恵那を紹介する。

 ◇現在は深夜の情報番組のコーナーMCを担当

 恵那は「大洋テレビ」アナウンサー。入社当初は、抜群の容姿と好感度の高さから「10年に1人の逸材」ともてはやされた。本人の報道志向もあり、ゴールデンタイムのニュース番組のサブキャスターを務めていた。

 しかし、複数の番組を担当する激務で次第に疲弊し、徐々に人気にも陰りが見え始めた頃、週刊誌に「路上キス写真」を撮られ、ニュース番組を降板した。

 今は視聴者らに「落ちぶれた」と後ろ指をさされながら、「制作者の墓場」とやゆされる深夜の情報番組「フライデーボンボン」のコーナーMCを担当している。

 ◇初回ストーリー

 大洋テレビのアナウンサー・恵那は、かつてゴールデンタイムのニュース番組でサブキャスターを務め、人気・実力兼備のアナウンサーだったが、週刊誌に「路上キス写真」を撮られ、番組を降板。今は社内で「制作者の墓場」と皮肉られるフライデーボンボンでコーナーMCを担当する。

 ある日、番組で芸能ニュースを担当する新米ディレクターの岸本拓朗(眞栄田郷敦さん)に呼び止められた恵那は、ある連続殺人事件の死刑囚が冤罪かもしれないと相談される。

 両親が弁護士で裕福な家庭で育った拓朗は、美男ということもあって、仕事の実力以上に自己評価が高く、空気を読めない。恵那は、ある理由で報道、ましてや冤罪事件とは関わりたくないと思っているが、拓朗は恵那の気持ちなどお構いなしに、事件の真相を追うために力を貸してほしいと頭を下げる。拓朗の執心には事情があった。

 拓朗いわく、冤罪疑惑は有力筋から得た情報という。かつて自分が伝えたこともある事件だけに、すぐには信じられない恵那。事件発生は10年近く前で、犯人とされた男の死刑も確定している。

 恵那は、既に風化した事件を掘り起こすことは得策ではない、と一蹴する。だが拓朗は懲りずに、新入社員時代の指導担当で報道局のエース記者・斎藤正一(鈴木亮平さん)を頼る。拓朗は、事件当時の話を一緒に聞きに行こうと無邪気に恵那を誘うが……。

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