緊急取調室 (2025)
最終話 蒼い銃弾
12月18日(木)放送分
俳優の小栗旬さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(総合、日曜午後8時ほか)。11月13日放送の第43回「資格と死角」では、公暁(寛一郎さん)が三浦義村(山本耕史さん)から、父・源頼家(金子大地さん)の死の真相を聞かされるシーンが登場した。ドラマの公式ツイッターでは、公暁役の寛一郎さんの音声コメントが公開され、同シーンを振り返っている。
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第43回では、源実朝(柿澤勇人さん)に嫡男が誕生せず、後継者問題がくすぶっていた鎌倉。そこに修行を終えた公暁が帰還する。その胸に、鎌倉殿となることへの強い意志を宿す公暁は、乳母夫(めのと)である義村と共謀。一方、義時(小栗さん)と実衣(宮澤エマさん)も、実朝の言動に不満を抱き、思案を巡らせていた。
そんな中、実朝の相談に対して、後鳥羽上皇(尾上松也さん)から返事が届く。これに政子(小池栄子さん)や泰時(坂口健太郎さん)は……と展開した。
やがて公暁の耳に、実朝の後継者が頼仁親王に決まったという話が入り、公暁は義村に「私が鎌倉殿になる芽は摘まれた。そういうことか」と不満をぶつける。義村はそこで「若君が鎌倉殿になれば必ず災いが降りかかる。これでよかったのです」と発言。「どういう意味だ」と聞き返す公暁に、義村はためらいを見せながらも、「あなたの父上は殺されたのです。北条の手によって」とここぞとばかりに頼家の死の真相を教える。
続けて義村は、「北条は頼家様とその家族を皆殺しにした。本来ならば跡を継ぐべきあなたの幼い兄も義時に殺された。わずか6歳で。北条を許してはなりませぬ。そして、北条に祭り上げられた実朝もまた、真の鎌倉殿にあらず」とたきつけるように告げて、その場を去る。
残された公暁は「許せぬ」とぽつり。その後、鶴岡八幡宮では、直衣始(のうしはじめ)の儀式が執り行われ、左大将となった実朝が初めて直衣をまとって参拝。物陰から実朝や義時らを観察する公暁の姿もあった。「半年後、同じ場所で繰り広げられる惨劇。そのことを、彼らはまだ知らない」と長澤まさみさんの“語り”で予告され、同回は幕を閉じた。
寛一郎さんは、頼家が北条の手によって殺されたと聞いたときの公暁について、「彼はまだ青年ですから、このときまだ17歳とか18歳ぐらいだったので、世間知らずなわけですよ。何か不条理なことで、自分の地位が揺らいでしまうというのも、夢にも思っていなかったでしょうし。そういった大人の世界に飛び込んで、いきなり面食らった」と気持ちを推測する。
続けて、「三浦にいろいろと聞いていたら、北条のせいだということを言われて、『北条のせいなんだ』と、うのみにしてしまうというか。北条のせいにせざるを得なかった状況というのもあると思うんですよね。ほかの選択肢というのは考えられず、北条だけのせいにしてしまったという」と説明。「それは彼の精神状況的にしょうがないことで、北条のせいにせざるを得なかった。したかったんでしょうね。そっちの方が楽だった。そういう彼の愚かしさもあるシーンだと思っていて。これはあくまで僕の個人的な見解ですから。ドラマを見て、楽しんでいただけたらと思います」と語った。
「鎌倉殿の13人」は61作目の大河ドラマ。脚本は、2004年の「新選組!」、2016年の「真田丸」に続き3度目の大河ドラマ執筆となる三谷幸喜さんで、後の鎌倉幕府の二代執権・北条義時が主人公。野心とは無縁だった若者が、いかにして武家の頂点に上り詰めたのかを描く。
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