良いこと悪いこと
最終話 真犯人、だーれだ?
12月20日(土)放送分
俳優の松重豊さんが1月28日、愛知県清須市内で行われたNHK大河ドラマ「どうする家康」(総合、日曜午後8時ほか)のトークイベントに登場。主人公の徳川家康(松本潤さん)が最も信頼する古参の家臣、石川数正を演じる松重さんは、鎧(よろい)を着けて撮影する苦労について、「戦国時代の武将は鎧を着て生きるか死ぬかの戦いをしていた。心の底から願うのは『早く平和な時代が来てほしい、早く鎧を脱ぎたい』ではないか」と実感を込めて語った。
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松重さんは、名古屋で撮影していた合戦シーンの休憩時間に、「小さな控室で、みんなで鎧を着て文句を言いながら結束を強めました」と振り返り、「本当に戦友という感じになりました」と三河家臣団とのエピソードを語った。撮影で着用した鎧は20~30キロの重量があったといい、松重さんは「リアルに戦って命を落とさないためのもので、偽物をつけるわけにいかない」と語り、「一日着ているとしんどいですよ。いろいろなところが締めつけられるし、横になったり、体を曲げたりできないです」と合戦シーンの苦労を明かした。
松重さんが演じる石川数正は、小牧・長久手の戦いの後に徳川家康のもとから豊臣秀吉のもとへ出奔した人物。松重さんは「出奔という大事件が含まれているのが、今回、お話をもらって一番の魅力でした」と役を引き受けた際の心境を語った。
まだ脚本が手元に届いておらず、出奔がどのように描かれるのか分からないというが、脚本の古沢良太さんは「伏線とどんでん返しとトリックや仕掛けを巧みに書かれる方」といい、「出奔した年齢が53歳で、当時の53歳は人生晩年ですよね。若手の家臣団が台頭してきて、もう僕らの時代ではないのではないかとか予感して、そろそろ引退しなければと思ったのか」などと想像を膨らませていた。
「どうする家康」は一人の弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語で、「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」(共にフジテレビ系)シリーズなどの古沢さんが脚本を担当。新たな視点で、誰もが知る歴史上の人物・徳川家康の生涯を描く、スピード感あふれる波瀾(はらん)万丈のエンターテインメント作。
第4回(29日放送)の副題は「清須でどうする!」で、松平元康は織田信長(岡田准一さん)が待つ尾張・清須城へ向かい、信長から盟約を結ぶ代わりに、驚くべき条件を提示される。
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