「まんがタイムきらら」（芳文社）で連載中の大熊らすこさんの4コママンガが原作のテレビアニメ「星屑テレパス」のイベントが3月26日、東京ビッグサイト（東京都江東区）で開催された国内最大級のアニメイベント「AnimeJapan（アニメジャパン） 2023」で行われた。小ノ星海果役の船戸ゆり絵さん、明内ユウ役の深川芹亜さんがアニメの魅力を語ったほか、アニメを手掛ける近藤千昭プロデューサーが2人の起用理由を明かした。

あなたにオススメ

“あの頃”のジャンプ：実写ドラマ化も話題「ウイングマン」　1983年を振り返る

　船戸さんは「普通なら出会わなさそうな4人が、どうやって出会ったんだろうというところや、宇宙に行きたいからロケットを作っちゃおうというのが素直で可愛いなと思いました」と話し、深川さんは「学生時代ってこうだったなと思わせてくれる作品。夢のためにがむしゃらに必死。それで友達を傷つけてしまったり、仲良くなったりということもありますけど、本当に懐かしくて。久しぶりに友達に元気にしている？　ありがとうと言いたくなるような作品だと思いました」と語った。

　イベントには、同作の近藤千昭プロデューサーも登壇し、船戸さん、深川さんについて「素の2人を知らないでキャスティングしたんですけど、お二人ともキャラクターそのままだなと思いました」と話した。

　近藤プロデューサーは、船戸さんの起用理由を「海果が成長していくというこの作品の軸として、海果と一緒に成長してくれそうな人、ということで選ばせていただきました。可能性の塊といいますか、そういったものをスタッフ一同、船戸さんの声から感じました」と説明。

　船戸さんは「うれしいです！」と笑顔を見せた。深川さんも「ふーちゃん（船戸さん）にしか出せないピュアさが海果にピッタリだなと。ふーちゃんってフワフワした声なんですけど、芯がしっかり通っていて。本当にピッタリだと思っていました」と話した。

　近藤プロデューサーは深川さんの起用理由について「ユウというのは明るい面もありつつ、お姉さんの面もあるんですが、ユウにとってはどっちの面も素、なんですよね。深川さんは、その裏表のグラデーションを付ける感じがオーディションの時からバッチリだなと思って選ばせていただきました」と話すと、会場から拍手が巻き起こった。

　船戸さんは「せりぴ（深川）がユウちゃんと一心同体すぎて」と切り出し、「第1話の最初の時から（深川さんが）ずっと引っ張ってくれていました。第1話の収録終わりの時も、仲良くなりたいなと思ってちょっとドキドキしていたんですけど、終わった時に『ご飯一緒に行く？』と手をつないでグイッとしてくれたんですよ！　その時のときめきがすごすぎて。一瞬で大好きになりました」と収録の裏側を明かした。

　イベントの最後に、深川さんは「アニメーションの作業は今、真っ最中ですが、アフレコの時も時々、映像が入っていて、それが本当に美しかったんです。ぜひ楽しみにしていただけたらと。これから発表される追加キャストも、皆さんに絶対に喜んでいただけるんじゃないかなというくらいピッタリな方たちだと思うので、楽しみにしてください」とメッセージを送った。

　船戸さんは「『星屑テレパス』のキャッチコピーの一つに、『宇宙（ゆめ）は、目指す（かなえる）ためにある！！』というものがあるんですが、このキャッチコピーが本当に大好き。海果が宇宙に行きたいという夢をかなえるために一生懸命頑張る姿も格好いいですし、私もたくさんある夢の中の一つに『星屑テレパス』が本当にたくさんの方に届けばというのもあります。それこそ宇宙人にも届くくらい、いっぱいの方に見ていただきたいと思います」と思いを語った。

　「星屑テレパス」は、「まんがタイムきらら」で2019年に連載をスタート。コミュニケーションが苦手な女子高生の小ノ星海果が、自称宇宙人の明内ユウと出会い、宇宙を目指す約束をする……というストーリー。副学級委員長の宝木遥乃や不登校気味の雷門瞬たちとの出会いの中でロケットを作ることになる。テレビアニメが2023年に放送される。