良いこと悪いこと
最終話 真犯人、だーれだ?
12月20日(土)放送分
ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組を放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は、4月13日にスタートする連続ドラマ「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」(テレビ朝日系、木曜午後9時、初回拡大版)を紹介する。
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ドラマは、2020年1月期に放送された「ケイジとケンジ 所轄と地検の24時」主演の桐谷健太さんと脚本の福田靖さんが3年ぶりにタッグを組み、サスペンスとコメディーを交えた“大人の群像劇”を描く。
桐谷さんが元体育教師の情熱系刑事、仲井戸豪太を再び演じるほか、比嘉愛未さんが豪太の妹で検察庁の立会事務官の仲井戸みなみ役、磯村勇斗さんが刑事の目黒元気役で続投する。豪太ら刑事たちの前に立ちはだかる検事を中村アンさんや北村有起哉さんらが演じ、刑事と検事双方とって“目の上のたんこぶ”の判事を吉瀬美智子さんが演じる。
刑事と検事と判事、この三つの職業が描かれる刑事ドラマは稀(まれ)だろう。今回から新たに判事が加わり、それぞれの駆け引きがしっかり描かれるのか初回を見るまで多少不安はあったが、「HERO」や「ガリレオ」(共にフジテレビ系)などのヒットドラマ手掛けてきた福田さんの脚本に、それは杞憂(きゆう)だった。仕事内容も分かりやすく、一筋縄ではいかない人間模様が初回だけでも存分に楽しめた。
初回ゲストは、人気グループ「なにわ男子」の大橋和也さん。豪太ら刑事たちを混乱させる謎多き被疑者の専門学校生、林田裕紀を演じる。被害者の財布から出た指紋で事件への関与が濃厚ながらも、林田は必死に否認。聴取には明らかに動揺しながらもピュアな涙で豪太を混乱させる。本心が見えない大橋さんの迫真の演技にも注目だ。
豪太とみなみの兄妹、豪太と再びバディーを組む元気との掛け合いなど、クスッと笑えるシーンも変わらず健在で、硬派なドラマの中でほっと一息つける一種の緩衝材として楽しめる。パワーアップして帰ってきた刑事ドラマ。オリジナルストーリーのため、最後までどんな展開になるかワクワクしながら楽しめるだろう。
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