比嘉愛未:“お兄ちゃん”桐谷健太が「大好き」 4クール連続ドラマ出演「着実に“道”になっている」

連続ドラマ「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」で仲井戸みなみを演じる比嘉愛未さん
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連続ドラマ「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」で仲井戸みなみを演じる比嘉愛未さん

 連続ドラマ「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」(テレビ朝日系、木曜午後9時)で主演の桐谷健太さん演じる刑事・仲井戸豪太の妹、立会事務官の仲井戸みなみを演じている比嘉愛未さん。2020年1月期に放送された「ケイジとケンジ 所轄と地検の24時」にも同役で出演し、「前の作品が大好きで、またやりたいと思っていた」といい、「また呼んでいただけたのは役者冥利に尽きます。うれしい」と喜ぶ。演じるみなみについて、また桐谷さんとの再共演や連ドラ出演が相次ぐ現状について、比嘉さんに聞いた。

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 ◇桐谷健太や制作陣のお陰で戻れた

 比嘉さんは、前の作品から「期間があいたからこそ意味がある時間にしたいと思った」と前向きにとらえ、今作に臨んだという。

 桐谷さんらとも、「それぞれが別の場所でさまざまなことを経験してきた中で、さらにブラッシュアップしたものをお届けできるのではという話をしました」といい、「新しいキャストの方もたくさん参加され、また新しい作品になっている」と自信をのぞかせる。

 みなみ役には「すぐ戻れましたね。自分でもびっくりしました」といい、「初日は緊張するものですがノー緊張でした(笑い)」とリラックスして臨めたという。その理由を、「ありがたいことにプロデューサーの方が、監督やメインスタッフさんたちを代えず、ホーム感を残してくれた。一番は、主演の桐谷さんがいてくださるから、自然に私もみなみとして『お兄ちゃん』と呼べました」と感謝する。

 ◇桐谷健太の男気がカッコいい

 久しぶりの共演となる桐谷さんに対しては、「本人には言えないけど、やっぱり大好き。恥ずかしい」と照れ笑い。「こんなに尊敬できる人に出会えて良かった。パッションを持って真っすぐに向き合ってくださる方で、相談すると妥協せず納得いくまで向き合ってくださる。上の人からも後輩からも慕われています」とその姿勢を絶賛する。

 比嘉さんも今作の出演が決まった際、「私なりに3年が大きく、どういう心意気で挑んだらいいのか少し不安な部分もあった」と悩み、桐谷さんに電話で相談したという。

 「(桐谷さんが)『思ったことは何でもぶつけていいし、遠慮するな』『大丈夫だから』と言ってくださった男気がカッコいいと思いました。私を信じてくれていると感じ、初日は心配なく入れました」という。

 桐谷さんのすごさは、「懐の深い方が主役の座組だと、みんながハッピーになれる。私はもちろん他の方も『楽しかった』と言って帰るような現場はなかなかない」といい、「みんなのことを思う桐谷さんのために、良いものを作ろうと自然と一致団結していく。引っ張られつつ、助けたい感覚もある現場に参加できているのは幸せ。全部ひっくるめて(桐谷さんが)大好きです」とほほ笑む。

 ◇多忙な日々も「一人の時間を持ちたい」 自然を求めて遠出も

 数多くの出演作がある比嘉さんは、2022年夏期の「純愛ディソナンス」(フジテレビ系)、2022年秋期の「作りたい女と食べたい女」(NHK総合)、2023年1月期の「大病院占拠」(日本テレビ系)と今作も含めて4クール続けて連ドラに出演中だ。

 そのことを伝えると、「びっくりしました(笑い)。私もあれと思っていたら、マネジャーに『そういえば4クールやっていますね』と言われました」と話し、「充実していますが、すごいことをやっている感覚はなく、ご縁とタイミングで、たまたまつながっただけ」と謙遜する。

 そして、「4クールといってもそれぞれの作品で違うので、つながっているようでつながっていない。経験値としてやってよかったと思えたり、場の空気が良くて癒やされたり、それぞれの役や環境が自分の中で心地よかった」と振り返り、「毎回演じて、少しずつ自分の引き出しにしていく。たくさん得るものがあって着実に“道”になっている。その繰り返しですね」と冷静に語る。

 忙しい日々を送る中でも、「一人の時間を持ち、自然を求めて遠出もします。オン、オフの切り替えが上手になってきた」と自己分析。比嘉さんにとって「友人との食事がリラックス法」だというが、「最近はあえて一人の時間を設けています。あてもなくドライブしたり、登山したり、現場の行き帰りの車では一人カラオケのように大熱唱しています(笑い)」と明かす。

 10年後はどうなっていると思うかと尋ねると、「この仕事は絶対やめたくない。続けていると思うけれど、どういう自分になっているかは決めたくない」という。

 「さすらっていたいですね。ちゃんと地に足をつけながらも揺れている感じ(笑い)。20代の頃はこうありたいというものがあったし、10年後も決めておいた方がいいと思っていました。今は逆に、明日どうなるか分からないぐらいの気持ちの方が、一つ一つのことを大事に思えると考えています」と思いをはせていた。(取材・文・撮影:遠藤政樹)

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