ライオンの隠れ家
第7話 ライオンを守るための旅行
11月22日(金)放送分
松本潤さん主演のNHK大河ドラマ「どうする家康」(総合、日曜午後8時ほか)。1月にスタートしたドラマも残すところ3カ月強、ここから終盤へと突入する。第34回「豊臣の花嫁」(9月3日放送)で“一度はあきらめたはず”の、主人公・家康(松本さん)の天下取りへの道のりには、この後、何が待っているのか。そのライバルとなりえる一人、真田信繁を演じる期待の若手俳優・日向亘さんの“横顔”を、ここでは紹介したい。
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日向さんは2004年3月18日生まれの19歳。徳川家臣団の最年少・井伊直政役の板垣李光人さんや、悲劇的な最期を迎えた松平信康役の細田佳央太さんよりもさらに若く、大河ドラマ出演は「どうする家康」が初となる。
芸能界入りのきっかけは、2019年に「ホリプロ」が主催した「HORIPRO MEN’S STAR AUDITION」。俳優としての可能性と輝きを秘めたスターの原石を発掘する同オーディションで、見事にグランプリを受賞すると、2020年のWOWOWの連続ドラマ「連続ドラマW 太陽は動かない -THE ECLIPSE-」でデビュー。同年の10月期ドラマ「姉ちゃんの恋人」(カンテレ・フジテレビ系)では、主人公・安達桃子(有村架純さん)の3人の弟のうち、次男の優輝に扮(ふん)した。
そんな日向さんは、2021~22年に放送された特撮ドラマ「仮面ライダーリバイス」(テレビ朝日系)に、1年間にわたってレギュラー出演。主人公一家=五十嵐家の次男・五十嵐大二(仮面ライダーライブ)を好演し、人気を博すと、続編として、期間限定で劇場公開されたVシネマ「リバイスForward 仮面ライダーライブ&エビル&デモンズ」では、門田ヒロミ(仮面ライダーデモンズ)役の小松準弥さんと共に主演を務めた。
「仮面ライダー」後に目を向けると、今年1月期の「Get Ready!」(TBS系)で日曜劇場初出演。主人公の天才執刀医・波佐間永介(通称エース、妻夫木聡さん)が率いる“闇医者チーム”の最強ハッカー・白瀬剛人(通称スペード)を演じると、4月期の「ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と」にも、名門高校に通う医者志望の受験生・江口和真(えぐち・かずま)役で出演。ゴールデン・プライム帯(GP帯、午後7~11時)の連続ドラマへの起用が続いている。
そして迎えたのが、初の大河ドラマ「どうする家康」である。演じる信繁は、真田昌幸(佐藤浩市さん)の次男。父から不屈の精神を受け継ぎ、類まれなる知略、武力を駆使して、勇敢にも小国・真田の「義」を守り続ける。上田合戦、大坂の陣と最後まで家康の天下取りに抵抗する。キャッチコピーは「乱世の終わりと共に散った弟」だ。
真田信繁といえば、「真田幸村」の名でも知られる戦国時代の人気武将で、堺雅人さんが主演した2016年の大河ドラマ「真田丸(さなだまる)」の主人公としてもおなじみ。日向さんが初登場した「どうする家康」第33回(8月27日放送)でも、早速「真田信繁の第一声の『父上!』が堺雅人さんのお声にそっくり」との声が視聴者から上がっていた。今後も“偉大なる大先輩”との比較は避けられないだろうが、日向さんがどんな“真田信繁像”を作り上げていくのか、ドラマ終盤の楽しみの一つであることは間違いない。
今年6月の出演発表の際、信繁について「家康を最後まで追い詰める戦国最後のヒーローと言い伝えられている人物」と位置づけ、「戦国の歴史の中でも数々の伝説を残した誰もが知る武将を演じさせていただくということで、プレッシャーや責任はとても感じていますが、そのプレッシャーすらも楽しみたいと思えるほど、これから貴重ですてきな経験が待っているのだろうと思うと今からとてもワクワクしております」と明かしていた日向さん。今後の劇中での活躍に注目だ。
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