良いこと悪いこと
最終話 真犯人、だーれだ?
12月20日(土)放送分
松本潤さん主演のNHK大河ドラマ「どうする家康」(総合、日曜午後8時ほか)。9月17日放送の第35回「欲望の怪物」から、オープニングのタイトルバックがリニューアルされた。今回が「最後の変身です」と位置付ける演出統括・加藤拓さんと、「抽象から具象へ、つまり夢や思想が形になっていくことを表現しました」と明かすアートディレクターの菱川勢一さんが、第3弾となった新タイトルバックについて語った。
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加藤さんは「戦国時代決勝戦『秀吉 VS 家康』は家康の敗北(臣従)でいったん決着がつきます。しかし誰もが知る戦国の覇者・徳川家康にとってはこの敗北こそが新たな出発点。『どうする家康』の家康は、勝利ではなく平和(浄土)こそが目的だからです。本当の豊かさとはなにか、それを追い求めることを家康の第3幕としたいという願いがこもったタイトルバックになったと思います」と話す。
「大らかでシンプルな第1弾、華々しくも荒ぶる戦国を象徴した第2弾、そして第3弾からは森羅万象が豊かさに満ちる家康の理想が感じられます」と印象を明かし、「戦いの果てに、世界に誇る太平の世を築いた家康の挑戦を最後までお楽しみください」と視聴者に呼びかけた。
菱川さんは「タイトルバックを3作品用意するというのは企画当初に話し合っていました」といい、「一つ目は幼少から青年期の家康を描く初期、二つ目は翻弄される家康を描く中期、そして天下人へ。初期は浅い色彩と抽象表現で表現し、中期はそこへ黒や赤、金といった人間の欲のようなものを取り入れました」と振り返る。
改めて第3弾タイトルバックについては「家臣などの仲間の絆、そしてうねる波のような時代の変遷の先に民や町が見えてくる。それら全てをじっと見ている富士の山。その後、200年以上も戦のない太平が続くのを歓迎するように桜が舞う。タイトルバックというものはドラマ本編の入り口の語り部として、まるで窓の外に広がる庭のような部分だと思いながら制作しました」と告白。「このタイトルバックの制作に尽力したスタッフ全員に感謝するとともに、音楽の稲本(響さん)さん、そして大河スタッフの皆さんに感謝いたします」と語った。
「どうする家康」は一人の弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語。新たな視点で、誰もが知る歴史上の人物・徳川家康の生涯を描く。
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