光る君へ:来年大河 脚本・大石静「ラブストーリーだけではない」と強調 兄弟の骨肉の出世争いなど「権謀術数の男の政の世界も」

大河ドラマ「光る君へ」初回試写会に出席した(左から)大石静さん、吉高由里子さん、柄本佑さん
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大河ドラマ「光る君へ」初回試写会に出席した(左から)大石静さん、吉高由里子さん、柄本佑さん

 吉高由里子さん主演で2024年に放送されるNHK大河ドラマ光る君へ」の初回試写会が12月11日、NHK放送センター(東京都渋谷区)で行われ、吉高さんや脚本の大石静さんらが出席した。昨年5月の制作発表会見で「平安時代の驚くようなセックス&バイオレンスを描きたい」と意気込みを語っていた大石さんだが、今回「ラブストーリーだけではないです」と強調した。

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 大石さんは今作について、主人公のまひろ(紫式部、吉高さん)と藤原道長(柄本佑さん)が「ずっと赤い糸、因縁で結ばれていくお話です」と説明。ただ、恋愛要素だけではなく「(道長ら)藤原3兄弟の骨肉の出世争いとか、そのお父さんの兼家(段田安則さん)のイチかバチかのクーデターとか……いろいろ生々しい権謀術数の男の政(まつりごと)の世界もたくさん出てきます」とアピールした。

 今作のオファーを受けたのは「2021年の夏頃」だといい「(それから)頭が平安一色になるぐらいこの仕事に懸けてきました」と話した。史料の少ない時代のため作者の創作に依(よ)る部分も多く大変なのでは?と記者から質問が飛ぶと「私は基本オリジナル作品ばかりを書いてきたので、自由にやれる方が楽です(笑い)」と述べていた。

 大河ドラマ第63作となる「光る君へ」は平安時代中期が舞台で、主人公は後に世界最古の女性文学といわれる「源氏物語」を書き上げた紫式部。きらびやかな平安貴族の世界と、自らの才能と努力で懸命に生きて書いて愛した女性の一生を描く。2024年1月7日から、NHK総合、日曜午後8時ほかで放送。初回は15分拡大版。

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