おむすび:松平健の起用理由は? 制作統括が語る ヒロイン橋本環奈の祖父役で朝ドラ初出演

2024年度後期のNHK連続テレビ小説「おむすび」でヒロイン・結を演じる橋本環奈さん=NHK提供
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2024年度後期のNHK連続テレビ小説「おむすび」でヒロイン・結を演じる橋本環奈さん=NHK提供

 橋本環奈さん主演の2024年度後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おむすび」のヒロインの両親役と祖父母役が2月16日、明らかになった。祖父・米田永吉を演じる俳優の松平健さんと“元ヤン”の母、愛子を演じる麻生久美子さんは朝ドラ初出演。制作統括の宇佐川隆史さんと真鍋斎さんが取材に応じ、起用理由などを語った。

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 ◇松平健は「福岡の“のぼせもん”にぴったり」 すぐにオファー

 今回発表されたのは、主人公・米田結(橋本さん)の両親と祖父母のキャスト。結のことが心配でしょうがない父、聖人を北村有起哉さん。結のことを優しく見守る“元ヤン”の母、愛子を麻生さん。故郷・糸島の農業をこよなく愛す、超ポジティブな祖母の佳代を宮崎美子さん、自由奔放な“大ホラ吹き”の祖父・永吉を松平さんが演じる。

 松平さん演じる祖父の永吉は、地元・福岡のプロ野球チーム、ホークスのファン。農家を継ぐ前までは長距離トラックのドライバーをやっていた。勝手に楽隠居を満喫し、精力的にあちこち出歩いているという役どころ。

 宇佐川さんは祖父母のキャスティングについて「福岡の人々が持つ“熱量”と“ユーモア”を体現できるお二人にお願いしました。ご自身も農業を愛し、好奇心旺盛なところが祖母・佳代と重なる、宮崎美子さん。そして、私たちの予想をいつも越えてくる松平健さんは、福岡の“のぼせもん”(地元の言葉で『すぐ何かに夢中になる人』)にぴったりだと思い、お願いしました」とコメントしている。

 特に松平さんに関しては、「祖父母は福岡・糸島出身の設定です。その中で、福岡の人のバイタリティーあふれる形をどう人物で表現するかを考えた時に、まず松平さんの名前が挙がりました。その名前が挙がった瞬間に、スタッフ全員が『いい!』と、良い意味で笑いが起きたんです。その時には(すでに)キャラクターが見えていたんですけれど、みんなが納得して、すぐにオファーをいたしました」と明かす。

 「マツケンサンバII」が近年、再ブレークしたこともキャラクター設定に少なからず影響があったようで、「『マツケンサンバII』の私たちの想像を軽く超えてくる雰囲気を、『おむすび』のおじいちゃんのキャラクターも持っているんです。ぜひともその感じを出してほしいと思っていました。ただ、私たちがオファーをしたあとにも、私たちの想像を遥かに超えた活躍をされています」と語る。

 ◇「この役ならしっかり演じたい」 “熱い形”で快諾

 松平さん本人の反応は、「役柄をお話した時に、一言『面白い』とお答えいただいきました。非常にお忙しい方で、朝ドラは撮影に1年近くかかるのですが、スケジュールも含めてこの役ならしっかり演じたいとお答えいただいて、受けていただきました。かなり“熱い形”でお答えいただいたと思っています」と明かす。また、「それは松平さんに限らず、皆さん、根本ノンジさんの脚本のキャラクターに惚(ほ)れてもらったというのは大きいと思います。お一人残らず全員快諾でした。本当にありがたいです」と感謝していた。

 松平さんとヒロインを演じる橋本さんが絡むシーンについて、宇佐川さんは「初回から大いに絡んでいくと思います」といい、「やはり家族はぶつかったり寄り添ったりしてこそ家族だと思っています。一人一人のキャラクターだけではなく、組み合わせとしての面白さというものも想像しながらキャスティングしました」と語る。

 真鍋さんも「冒頭は福岡からはじまります。この米田家の人たちの家庭のホームドラマから始まるので、一緒にいる時間も多くなっています。主人公の橋本さん演じる結さんは学校に行ったりしますけれど、それ以外は家族と一緒にいますので、ご期待ください」とメッセージを送った。

 「おむすび」は、NHK連続テレビ小説の第111作。元号が「平成」に変わった日に生まれたヒロイン・米田結(よねだ・ゆい)が、福岡でギャルとして育ったあと、あるきっかけから関西で管理栄養士を目指す……という“平成青春グラフィティー”。結の姉で“伝説のギャル”歩(あゆみ)を仲里依紗さんが演じることがすでに発表されている。NHKのドラマ「正直不動産」などで知られる脚本家・根本ノンジさんのオリジナル作品となる。

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