3月11日(日本時間)に開催される「第96回アカデミー賞授賞式」の事前番組「第96回アカデミー賞直前総予想」がWOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで2月24日午後9時から放送・配信される。MCを務める人気グループ「Sexy Zone」の中島健人さんが、今年のアカデミー賞の見どころを語った。
ウナギノボリ
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世界中の役者やスタッフが集まって、年に一度、みんなで同業者のことを心から称え合う場所という面もあり、すごくいいですよね。やはり世界で一番映画が注目される瞬間ですし、世界で一番ラッキーな方々が集まる場所だと思うんです。だから僕はあの場所をパワースポットだと思っています。
それは本当にたくさんありますね。あの時もタイカ・ワイティティ監督やレニー・ゼルウィガー、ポン・ジュノ監督といった方たちにインタビューできたということで、自分が急速に成長したという感覚がありました。本当に刺激を受ける場所でしたし、自分の視点をインターナショナルに変えてくれた場所だったなと思います。
アメリカのアカデミー賞授賞式で最高なのは、やはり歌曲賞のパフォーマンスですね。日本のアカデミー賞でもそういう機会があればいいのに!特に印象に残っているのは、第91回のレディー・ガガとブラッドリー・クーパーがデュエットした「シャロウ」(『アリー/スター誕生』主題歌)。あれは永遠に忘れられない瞬間で、憧れますね。
やはり「オッペンハイマー」は本命だと思っています。それと昨年の興行収入世界一だった「バービー」も注目しています。「バービー」は今の社会をカジュアルに風刺している映画で、「オッペンハイマー」は日本にとっては、ものすごくセンシティブな作品だと思うんですが、そういった作品がアメリカでどう評価されるのか、ものすごく楽しみですね
2020年にリモートでインタビューをさせていただきました。そのときにゲリラオーディションで、実際にノーラン監督に芝居を観てもらったことがあるんです。斎藤工さんにも「健人さんは本当に予想だにしないことをやってくるのでビックリですが、そういうところが好きです」と言ってもらいました(笑い)。ノーラン監督が、オスカー像を手にしているところを見たいです。そしていつかはノーラン監督の映画に出たいなと思っています!
やはり「オッペンハイマー」で主演男優賞にノミネートされているキリアン・マーフィーですね。彼はスケアクロウ(ノーラン監督の映画『バットマン ビギンズ』に登場する悪役)の時から好きでしたし、ノーラン監督の推し俳優という感じがしているので、是非とも主演男優賞に輝いてほしいなと思っています。そして主演女優賞ですが、「哀れなるもの」のエマ・ストーンが気になります。身体を張って挑戦している彼女が「ラ・ラ・ランド」に続いて再び主演女優賞を受賞するのか注目しています。
監督賞のノーラン監督ですね。監督賞には、本当に強者が揃ったという感じもありますが、その中でノーラン監督が初のオスカーを手にするのかというところに注目していますし、絶対にとってほしいなと思っています。それとメイク・ヘアスタイリング賞で「マエストロ:その音楽と愛と」のカズ・ヒロさん、歌曲賞で「バービー」のビリー・アイリッシュ(対象曲“What Was I Made For?”)なども気になっています。
2022年の第94回に「ドライブ・マイ・カー」が国際長編映画賞をとりましたが、日本の作品がノミネートされるのは本当にうれしいですよね。近年は韓国勢の強さを感じていますし、アカデミー賞にアジアの風穴が開いてきていると感じています。
日本のアイコンであるゴジラがここまで受け入れられることもうれしいですし、日本の視覚効果がハリウッドで受け入れられているというのは本当にすごいことだと思います。実は僕、(山崎監督のデビュー作)「ジュブナイル」から山崎監督の作品が好きで。22歳の時に、山崎貴監督の芝居のワークショップを受けたことがあるんですけど、そのときに「スターになったら一緒に仕事をしようね」と言われたんですよ(笑い)。まだ一緒にお仕事はできていないですが、いつか山崎監督の映画に出演したいです。それとジブリの作品もそうですが、日本のコンテンツがグローバルに受け入れられているというのも素晴らしいですよね。「PERFECT DAYS」は、とてもリアルな日常が描かれていて親近感を覚えるとともに、役所広司さんが演じることでとても魅力的な作品として成立していて、すごく好きな作品です。日本の3作品は、本当に全部受賞してほしいなと思っています。
とにかくアカデミー賞に対して、熱を持って接することが映画ファンをもっと多く増やす秘訣だと思うし、それに少しでも貢献できるとうれしいと思っています。僕が2020年にアカデミー賞の授賞式に行った時は、すべてのことがはじめてだったんですけど、ビギナーズラックでいろんな方に話かけることもできました。何事も一発目ってすごく大事だなと思いましたし、そこで僕のエンタメに対する思考も変わったんですよ。「パラサイト 半地下の家族」が受賞した年だったので、韓国勢がレッドカーペットを誇らしい感じで歩いていて素晴らしいなと思いつつ、ちょっとだけうらやましさもあったんですよね。そこから視点が世界に向かうようになりましたし、番組ではそうしたこともお伝えできたらなと思っています。
大江(崇允)さんに関しては「ドライブ・マイ・カー」でアカデミー賞授賞式に参加したという実績もあるので、その裏話を聞けたらうれしいですし、(松本)穂香さんに関しては、自分にとっても大切な作品(『桜のような僕の恋人』)を一緒に作り上げた戦友でもあるので。実は当時、彼女が映画についてのコラムを書いているという話を聞いていて。映画にかなり詳しいことを知っていました。だから大きな信頼を置いていますし、安心して生放送ができるんじゃないかと思っています。今から楽しみです。
僕自身、アカデミー賞に携わらせていただくのが5年目になります。本当に僕にとって、人生を変えた大きなきっかけがアカデミー賞の授賞式だったので。5年目という節目のタイミングで、今までの恩返しじゃないですが、今まで以上に映画に対して熱を持って向き合っていけたらと思っています。
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