水川あさみ:7月期TBS系“金曜ドラマ”「笑うマトリョーシカ」で主演 真実を追う新聞記者に 謎多き秘書に玉山鉄二、若き政治家に櫻井翔

7月期TBS金曜ドラマ「笑うマトリョーシカ」のティザービジュアル
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7月期TBS金曜ドラマ「笑うマトリョーシカ」のティザービジュアル

 俳優の水川あさみさんが、7月期にTBS系“金曜ドラマ”枠(金曜午後10時)で放送される「笑うマトリョーシカ」で主演することが5月3日、明らかになった。水川さんがTBS系の連続ドラマに出演するのは2016年1月期放送の同じ“金曜ドラマ”枠「わたしを離さないで」以来8年ぶりとなる。

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 原作は、日本推理作家協会賞や山本周五郎賞など数々の受賞歴を持つ早見和真さんが2021年に発表した同名小説。水川さんは真実を追う新聞記者役で、共演の玉山鉄二さんは謎多き秘書、櫻井翔さんが若き政治家役で出演する。

 ドラマは、未来の総理候補との呼び声も高い若き人気政治家、清家一郎(櫻井さん)とその有能な秘書、鈴木俊哉(玉山さん)の奇妙な関係を暴こうと、新聞記者である道上香苗(みちうえ・かなえ、水川さん)が隠された過去を探る。すると、清家が政治家へと昇っていく過程で不審な死亡事故がいくつも起きていたことを知る。清家に関係している何者かの仕業と思えたが、新たな事実や人物が次々と浮上し、突然事故死した道上の父ともつながっていく……というヒューマン政治サスペンス。

 水川さん、玉山さん、櫻井さん、原作の早見さんらのコメントは以下の通り。

 ◇水川あさみさんのコメント

 原作を読ませていただいて、人の“業”や他人には見せたくない人間の側面にある“謎”の部分が描かれているところに興味をもちました。私が演じる道上は、行動力があり、不器用なくらい真っすぐな女性です。好奇心が強く気になったことは突き止めずにはいられない性分。人として面白いなと思いました。新聞記者という設定にとらわれすぎずに、そういう彼女の人間性に深くフォーカスして演じていきたいです。また玉山さん、櫻井さんという共演経験もあってよく知ったお二人と、いいハーモニーを生んでいけたらと思っています。さまざまな謎が絡み合う中で、道上は視聴者の皆さんと同じ視点で進んでいきます。一つ一つ謎を見極めながら、没頭していく道上の生々しさが見てくださる方にも伝わればいいなと思います。

 ◇玉山鉄二さんのコメント

 本作は人間の欲望やえぐみを生々しく描いた、斬新な作品だと思います。その中で僕が演じる鈴木は、櫻井さん演じる清家を総理にするためなら自分のものを全てささげるような男です。その関係がはたしてピュアなものなのか。鈴木が清家を利用しているのか、それとも利用されているのか……よく分からないその複雑な関係性を、推測しながら楽しんでいただけたらと思います。水川さんとは、約20年ぶりの共演になります。お互い環境も変わって大人になりましたが、会ってみたらまったく変わっていなくてホッとしました。櫻井さんは、「今まで出馬してなかったんですか?」と思うくらい、清家役がぴたっとハマっている感じが僕の中であって。共演は初めてですが、僕が思い切って自分をぶつけることで、それが“疑惑”に映ったり、“いい違和感”を生んでいけたらいいなと思います。そしてそれを追う道上の行動を見て、スッキリしていただけたらうれしいです。

 ◇櫻井翔さんのコメント

 これまで報道番組で政治家の方にインタビューしてきた自分が、今度はフィクションとして政治家を演じることになり、自分もそのような年齢になったのかと驚くと共にうれしくもありました。
 最近はニュースで政治家の方を見るたびに、“何かヒントはないか”という視点で、つい観察もしてしまいます。
 また、同世代の水川さんと玉山さんと同じ目標に向かっていけることもうれしく思っています。
 水川さんとは約10年前に(映画「ピカ☆★☆ンチ LIFE IS HARD たぶん HAPPY」で)かなりコミカルな夫婦役でご一緒して以来なので、シリアスな本作で対峙(たいじ)できることがとても楽しみです。
 初共演となる玉山さんとは作品同様に、現場でも頼りながら過ごしたいと思っています。マトリョーシカの殻を外していくように、さまざまなことがどんどん出てくるストーリー展開で、視聴者の方をどうだましながら話が転がっていくのか。
 今まで感じたことのない“違和感”を楽しんでもらえる作品にしていきたいです。

 ◇橋本芙美プロデューサーのコメント

 いつも接している人が本当はどんな人なのか、ひいては自分って本当はどんな人間なのか。
 早見和真先生の原作小説「笑うマトリョーシカ」を読んで、そんなことを考えるようになりました。
 今回の金曜ドラマは、「人間の本性」に迫り、その「人間」のこわさ、おもしろさ、かなしさをこれでもかというほど詰め込んでいきます。

 舞台は政治ですが、決して堅くも暗くもなく、いくつもの謎と欲望が絡みあうサスペンス要素と、家族の歴史、親子のつながり、友情といったヒューマン要素を色濃く含んだエンターテインメント作品です。
 あえて言葉にしますが、「誰もが楽しめる、ヒューマン政治サスペンス」です。
 早見先生の、人間の深部に迫る傑作小説をベースに、早見先生と打ち合わせもさせていただきながら作り上げた脚本は今までになくスリリングで、そしてその魅力的な登場人物たちを、水川あさみさん、玉山鉄二さん、櫻井翔さんというこの上なくワクワクする最高のキャストの皆様が演じてくださることが今からとても楽しみです!
 マトリョーシカを一つ一つ開けていった芯の部分で、最後に笑っているのは誰か!?
 ジェットコースターに乗っているような感覚で毎週金曜の夜を楽しんでいただけたらうれしいです。
 暑い夏に負けないように、スタッフ&キャスト一同、みんなで頑張りますので応援の程、よろしくお願いいたします!

 ◇原作・早見和真さんのコメント

 自分にとっての「おもしろい」とは何か?
 自分はこれまでどんな作品を「おもしろい」と感じ、打ちひしがれてきたのか?
 「笑うマトリョーシカ」はそういったことをはじめて分析し、噛み砕き、逆算して書き上げた物語です。
 同じものを書けと言われても二度と書けない気がします。
 似たようなニュアンスでも難しいかもしれません。
 行き当たりばったりとは言いませんが、ずっとギリギリの綱渡りを続けているような執筆期間でした。

 僕にとって一番おもしろいものは「人間」であり、「人間の業」以外にありません。
 では、その「業」とは何なのか。
 最後の最後まで「おもしろい」に全神経を注いだ作品です。
 それが映像でどう表現されているのか、放送を心待ちにしています。

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