良いこと悪いこと
最終話 真犯人、だーれだ?
12月20日(土)放送分
故・田村正和さん演じる刑事・古畑任三郎が、完全犯罪をもくろむ犯人たちの難解なトリックを、卓越した推理力で解いていくフジテレビの人気ドラマシリーズ「古畑任三郎」。1994年の放送開始から30周年を迎えたことを記念して、フジテレビの平日午後1時50分~3時45分の再放送枠「ハッピーアワー」で各日2話ずつ放送されている(関東ローカル、TVerとFODで配信)。ここでは、6月17日放送の第3シリーズ第9話を紹介する。
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歌手の玉置浩二さんが西洋美術研究家役でゲスト出演した第3シリーズの第9話(初放送は1999年6月8日)。出演は田村さん、玉置さん、西村雅彦さん、石井正則さんら。脚本は三谷幸喜さん。
物語は……飛行機の洗面所で女性の死体が見つかった。古畑(田村さん)や今泉(西村さん)らは偶然同じ飛行機に乗り合わせていた。事故か、殺人か? 不審な行動を見せる西洋美術研究家・臺修三(玉置さん)を、西園寺(石井さん)が追いつめる。
スマトラから成田に向かうジャンボ機のファーストクラスは、就寝時間で機内は暗かった。隣りの席に座った臺が古畑に話し掛けてくる。臺は別の席だったが、妻のもえ子(もたいまさこさん)が煩わしいようだった。1階のビジネスクラスには、今泉と西園寺が、エコノミー席には向島巡査(小林隆さん)が乗っていた。
臺が1階に降りると、不倫相手の市川由美子(川合千春さん)が姿を現す。結婚を迫る由美子は2人で写ったプリクラを見せ、からかうように洗面所に逃げ込んだ。狭い個室でもみ合ううち、機体が揺れ、壁で頭を打った由美子は絶命してしまう。
疑いがかかることを恐れた臺は、証拠を隠滅にかかるが、洗面所を出る時に少年に顔を見られてしまう。とっさに手近にあった副機長の制服を着込み、今泉と西園寺に副機長だと思わせることに成功した臺は、乗客と乗務員の二役をこなしながら、由美子の死を自分とは無関係の事故死に見せようと芝居を打つ。プラモデル作りに熱中する古畑の手を借りず、西園寺は臺を追い詰めようとするが……。
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