緊急取調室 (2025)
第7話 赤い殺意
12月4日(木)放送分
故・田村正和さん演じる刑事・古畑任三郎が、完全犯罪をもくろむ犯人たちの難解なトリックを、卓越した推理力で解いていくフジテレビの人気ドラマシリーズ「古畑任三郎」。1994年の放送開始から30周年を迎えたことを記念して、フジテレビの平日午後1時50分~3時45分の再放送枠「ハッピーアワー」で各日2話ずつ放送されている(関東ローカル、TVerとFODで配信)。ここでは、6月17日放送の第3シリーズ第10話を紹介する。
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俳優の江口洋介さんがある団体のリーダー役でゲスト出演した第3シリーズの第10話(初放送は1999年6月15日)。出演は田村さん、江口さん、西村雅彦さん、石井正則さんら。脚本は三谷幸喜さん。
物語は……犯罪をまるでゲームのようにとらえる「新感覚派」犯罪者たちの「ゲーム」に巻き込まれてしまった古畑(田村さん)、今泉(西村さん)、西園寺(石井さん)の3人の刑事。コンピューターを駆使し、「電車ジャック」事件を仕掛ける犯人たちの意図は? 2回に渡って繰り広げられる犯罪に、古畑たちはどう立ち向かうのか。
ボストンバッグを抱え、逃げ回る牟田(小原雅人さん)は、車内にバッグを置き忘れたまま電車を飛び出し、迫ってくる男に射殺された。牟田は動物愛護団体SAZ (Save Animals of Zoo)がテロ活動を行っていたことを明らかにしようと、ひそかに証拠を持ち出していたため殺されたのだった。
牟田を追っていた「SAZ」のメンバーは、牟田が持っていた証拠入りのバッグが電車に置き去りにされたことに頭を抱えていた。リーダー・日下光司(江口さん)は、遺失物センターに眠るバッグを取り戻す秘策を思いつく。
駅の管理センターにやって来たSAZメンバーの浅香(斉藤洋介さん)は、警視庁公安部と名乗り、「電車ジャック」の予告があったと告げる。電車が乗っ取られることなどないという職員の前で、路線表示板の最終列車が停止。すかさず「電車を乗っ取った。5000万円用意しろ」と日下の声で無線が返ってきた。日下たちメンバーは、近くの寺に設置したコンピューターを操作し、駅の管理センターの通信回線をコントロールしていたのだ。
管理センターには偶然、古畑と西園寺が居合わせ、「なぜ予告したのか」「終点でつかまると分かっている電車をなぜジャックするのか」「重い小銭しかない電車の売り上げをなぜ狙ったのか」と不可解な犯罪に首をひねる。そこに、ジャックされているはずの最終列車で今泉がやって来る。「ジャックされたのは我々だ」と気付いた西園寺の前にSAZメンバーが立ちふさがる。3人の運命は……。
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