土居志央梨:よねと轟は「かっこ悪いところが見せられる相棒」 「虎に翼」“じゃんけんシーン”の裏側明かす

NHK連続テレビ小説「虎に翼」の一場面 (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「虎に翼」の一場面 (C)NHK

 伊藤沙莉さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)で、山田よねを演じる土居志央梨さん。第97回(8月13日放送)では、弁護士になったよねの姿が視聴者の注目を集めた。同回では、よねが轟(戸塚純貴さん)と共に働く事務所の名前が「轟法律事務所」から「山田轟法律事務所」に変わったことが明らかにされたが、事務所に改名にまつわる“じゃんけんシーン”の裏側や、よねと轟の関係などについて、土居さんに話を聞いた。

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 ◇“本気”じゃんけんシーンは「7回戦ぐらいした」

 よねは戦前、司法試験の筆記試験を突破したものの、口述試験で試験官の差別的な発言に耐えられず不合格に。戦後、弁護士になった轟を助手の立場で支えていたが、第97回で司法試験に合格したことが明らかになった。

 同回で、よねと轟の事務所を訪れた寅子は「自分を曲げず、何も変えず、よねさんのままで、すごいわ」と、男装を貫き司法試験に合格したよねを祝福。すると、轟が寅子のもとに駆け寄り、「山田轟法律事務所 弁護士・山田よね」と記された名刺を差し出した。

 轟は「どっちの名前を(事務所名の)先にするかでもめてな。最後はじゃんけんで決めたんだ」と明かし、よねと轟が真剣な表情でじゃんけんをする回想シーンが流れた。2回あいこが続き、3回目のじゃんけんでよねが轟に勝利した。

 この場面について、土居さんは「実はあのシーン、本気でじゃんけんしているんですよ。私が勝つまでじゃんけんを続けたのですが、全然勝てなくて(笑い)。純貴君ばっかり勝っちゃって、多分7回戦ぐらいしたと思います。2人とも超白熱してじゃんけんしていました」と振り返った。

 ◇よねにとって轟は「本当に安心できる相手」

 そんな現場の雰囲気について「学校にいる気分」だと言う土居さん。「特に学生時代の撮影をしていた時は、本当に学校の仲間という感じで、キャストのみんながすごく心を許せる相手でした」と語る。

 「毎日いろいろなことで笑いすぎて、あんまり覚えていないんですけど、お芝居のこともすごく真剣に話し合えるし、どうでもいい下らない話もできるし、特に純貴君は同い年ということもあり、自分にとってとても刺激になる存在。本当にありがたいです」

 そんな戸塚さんの印象について「リハーサルの時から常に100パーセントで演じる」と明かし、「その思い切りの良さに笑顔になってしまって。かと思えば、肝心な場面やかっこいいシーンで、食べていた米粒を飛ばすなど、抜けているところもあって。すごくホッとするというか笑顔をもらえます。いつもなごませてもらっています」とほほ笑む。

 戸塚さん演じる轟とよねの関係については、「一言でいうと“相棒”。轟の前では、よねもかっこ悪いところが見せられるし、本当に家族であり相棒ですね」と話す。

 「よねはトラちゃんにもかっこ悪いところは見せないように振る舞っていますし、そういう意味で、本当に安心できる相手は、轟ぐらいなんじゃないかな。戦後に再会して、よねから轟を誘って法律事務所を始めましたが、よねも轟に救われたんだろうなと思いますし、そこで轟に出会えてよかったなとしみじみ感じますね」と語っていた。

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