菊池風磨:本当の自分は「寡黙」 甘い雰囲気は「得意」 ヒロイン・久間田琳加と互いの印象は 「私たちが恋する理由」インタビュー

10月12日にスタートしたドラマ「私たちが恋する理由」にクランクインした菊池風磨さん(左)と久間田琳加さん=テレビ朝日提供
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10月12日にスタートしたドラマ「私たちが恋する理由」にクランクインした菊池風磨さん(左)と久間田琳加さん=テレビ朝日提供

 3人組グループ「timelesz」の菊池風磨さんが主演を務めるドラマ「私たちが恋する理由」が、テレビ朝日系「オシドラサタデー」(土曜午後11時)枠で10月12日にスタートする。「第2回みんなの推し恋愛マンガ大賞」(2023年)の大人の恋愛部門で大賞を受賞したma2さん作の同名マンガ(シュークリーム)の実写化で、6人の男女が繰り広げるオフィスラブを描く今作。寡黙でクールな営業部課長で主人公・黒澤智也を演じる菊池さん、黒澤の部下でヒロインの森田葵役の久間田琳加さんがクランクイン初日の撮影後に取材に応じ、互いの印象などを語った。

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 ◇久間田琳加、クールな菊池風磨「何一つ違和感ない」

 撮影初日の最初のカットは、原作第1話冒頭のエレベーター内のシーンからスタート。エレベーターを待つ黒澤をみつけ、葵が同期の小津京(齊藤なぎささん)に背中を押されてあいさつに向かうという、物語が動き出す大事なシーンの一つだ。バラエティー番組などで見せるコミカルな姿とは違い、菊池さんが笑顔を見せずに“臨む姿が印象的だった。

 ――まだ初日ではありますが、お互いにどんな印象でしょうか。

 菊池さん:真面目な方だなと思いました。話してみると少し天然なのか、ツッコミどころは多々ありますけど(笑)。予定より少し早く終わったので何をするのかと聞いてみたら、「作品中、私は家に帰って台本を読み込みます」と。素晴らしいですね。(俳優の)カガミのような方です。

 久間田さん:やめてください……(笑)。不器用なんです。私にはクランクインした時点から(菊池さんが)黒澤さんにしか見えなくて、目線とか表情とか何を考えているか分からない感じとか、何一つ違和感がありませんでした。おかげで、葵としても居やすかったなと思います。

 菊池さん:もっと言って(笑)。

 ――ドラマの情報解禁時、菊池さんがアドリブとスマイルを封印して臨むと発表されていましたが、今日の菊池さんはとてもクールな印象を受けました。今のところは大丈夫そうでしょうか?

 菊池さん:人を異常のように言わないでください(笑)。

 久間田さん:心配は何一つないです(笑)。

 ――菊池さんは黒澤との共通点や共感ポイントは何かありますか。

 菊池さん:本来は僕、意外に寡黙なんです。メディアに作り上げられた“虚像”が一人歩きしているだけであって、素の自分は寡黙、真面目、ピュア(笑)。この三拍子でやらせてもらっているので、共通点は多いかと思います。ただこれを言うと、みんな少しばかり笑うんですよね(笑)。年齢が自分より少し上の役だし、原作を読ませてもらったときも大人の印象だったので、黒澤にもっと近づけるようにしたいです。

 ――キュンとする甘い雰囲気の場面もあるようですが得意ですか。

 菊池さん:(即答で)得意ですね。

 ――楽しみにしています! 久間田さんは役作りで髪を25センチ切ったことも注目を集めています。演じる上で心がけていることは?

 久間田さん:髪を切った瞬間から意識が変わって、一気に作品の世界観に気持ちが入りました。原作があるので、迷ったら原作を読み直したり、私も実年齢よりはちょっとだけ上の役なので大人に見えるように演じています。

 ◇菊池風磨「僕も決意の断髪」

 ――髪型の話題が出たのですが、菊池さんはビジュアル撮影時よりも髪が少し短くなっているようですが、役作りはもちろん、初日に向けて気合いを込めたのでしょうか。

 菊池さん:そうですね。より役に寄せたかったので切りました。ただ琳加ちゃんが25センチも切っているので、触れないでほしかった……。

 ――カットした長さという点ではパンチが弱い……?

 菊池さん:パンチが弱いって言わないでください(笑)! 僕も決意の断髪です。

 ――大変失礼しました。改めて、黒澤は冷たい印象で周りから怖がられることもある人物ですが、菊池さんは周囲から勘違いされた経験はありますか?

 菊池さん:人見知りなので、10代後半の頃は「怖い」と言われることもありました。恥ずかしながらとがり狂っていたので、(そう言われても)まあいいやとは思っていましたが(笑)。ただしゃべってみると「そんなことないよね」ともよく言われました。

 ――今はそういう経験はもうありませんか。

 菊池さん:「本当は暗い人だね」と言われることはあります。自分的には暗くないつもりなのですが、メディアが作り上げたイメージがあるので……。それと、ドッキリにかけられるとどうしてもテンションが少し高くなってしまいます。

 ――葵は弱音を吐くことが苦手というキャラクターですが、久間田さんは苦手だと感じることはありますか。

 久間田さん:クランクイン前日の夜が苦手です。「どんな現場の空気なんだろう」とか、いろいろ想像して緊張しちゃって。いまだに慣れないです。(今回は)今日の撮影シーンの夢を見ました。エレベーターに乗って芝居していて。

 菊池さん:それはすごいね! “2倍”同じシーンをやっているんだ。

 ――不安解消法はないですか。

 久間田さん:徐々に慣れていくようにするしかないみたいです。以前、緊張しない方法を調べたこともありましたが、どれも効かなくて。日々を過ごして慣れていくことが、私には一番の解消法です。今回の現場は和やかで、クランクイン初日ですがだいぶもうほぐれてきました! これから楽しく撮影していけそうです。

 菊池さん:どなたのおかげでしょうか?

 久間田さん:そうですねぇ……菊池さんです(笑)!

 菊池さん:ここ太字で書いておいてください(笑)。

 ドラマは10月12日スタート。菊池さん、久間田さんはじめ、七五三掛龍也さん、齊藤なぎささん、佳久創さん、山崎紘菜さんらが出演する。(取材・文:遠藤政樹)

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