虎に翼：伊藤沙莉「視聴者のみなさんとともに歩んできたドラマでした」　ついに最終週へ

　伊藤沙莉さんが主演するNHK連続テレビ小説（朝ドラ）「虎に翼」（総合、月～土曜午前8時ほか）が9月23日からついに最終週「虎に翼」に入る。数々の挫折も経験しながら、司法の世界で生き抜いてきた寅子を演じてきた伊藤さんに、これまでの長い道のりについて聞いた。

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　「演じるにあたっても、セリフに書かれている以外の部分で『この人、本心ではどう思っていたんだろう？』と考える時間がとても多かったですね。そうしてぐるぐると考えを巡らせるところは、私自身と似ているところでもありました」と振り返る伊藤さん。「寅子は少しずつ成長しながら、大きな失敗をたくさんしてきた人。私自身もこのドラマを通して、一人の人間として成長させていただきました。寅子でいられて、本当に幸せでしたね」と述懐する。

　撮影はクランクアップを迎えたが「とっても濃い時間でした。このチームで作品を作ることができてよかったと改めて思いますし、撮影していたころに戻りたいです(笑)」と話し、「昨日もよねさんと、そんな話をしていたんですよ！」と“盟友”よねを演じた土居志央梨さんとの裏話も明かした。

　「『虎に翼』は、『いろんな人がいていいんだ』という証しになったのかなと思います。そして放送中にもたびたび感じていましたが、『虎に翼』は視聴者のみなさんとともに歩んできたドラマでした」と伊藤さんは振り返る。

　「私自身もそうですが、登場人物を通していろんな考えを見聞きしながら『この考え方もおもしろい』『これは初めての感覚だな』なんて思いながら、見ていただけていたのではないでしょうか。この作品がみなさんにとって、何かを考えるきっかけになっていたらうれしいです」。