放課後カルテ
第10話(最終話) これからも健康でいてほしい
12月21日(土)放送分
俳優の阿部寛さんが、NHKで2025年3月に2週連続で放送されるドラマ「水平線のうた」で主演を務めることが明らかになった。阿部さんは東日本大震災で家族を失い、タクシー運転手として働く主人公を演じる。白鳥玉季さん、松下奈緒さん、加藤登紀子さんらも出演し、監督は震災ドラマ「ラジオ」を手掛けた岸善幸さんが務める。
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「水平線のうた」は、音楽を通して親しい人の思いをつなごうとする主人公たちの姿を描く、ヒューマンドラマ。
宮城県石巻市と女川町が舞台。タクシー運転手・大林賢次(阿部さん)は、東日本大震災で音楽教師だった妻・早苗(松下さん)と10歳の娘・花苗を失い、13年間捜し続けている。津波で亡くなった人の霊が客としてタクシーに乗るといううわさを信じ、タクシー運転手を続ける賢次だが、一度も妻子に会えずにいた。ある夜、賢次が乗せた女子高生・りら(白鳥さん)のハミングを聴き、驚く。それはとても懐かしい曲だったが賢次が曲名を聞いてもりらは答えず、降りてしまう。
数日後、賢次は早苗と花苗が震災直前に何度もその曲を一緒に演奏していたことを思い出し、りらを探して曲名を尋ねる。賢次の話を聞いたりらは……というストーリー。加藤さんは、早苗の恩師・菊池敏子を演じる。
阿部さんは「このドラマは、震災から13年がたった今、過去の喪失と向き合う人々の姿を静かに、しかし深く描き出しています。脚本では、主人公の大林賢次が、妻と娘を探し続ける中で、偶然出会った女子高生との交流を通じて、失われた絆や未だ癒えない心の傷に再び向き合う様子が細かく描かれています。人の垣根を越えて残る音楽の力、未来を見つめる若い世代と、過去に縛られる大人たちの対比が大きなテーマとなっており、多くの方々に共感していただける作品です。ぜひ、この感動的なストーリーをお楽しみください」とコメントしている。
ドラマは、NHK総合で2025年3月1日、8日午後10時に放送予定。
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