秋ドラマ座談会:編集部員の“推し”ドラマをピックアップ 日曜夜の癒やしドラマ、ヒット作の続編も  意欲作続々

連続ドラマ「マイダイアリー」のキービジュアル(C)ABCテレビ
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連続ドラマ「マイダイアリー」のキービジュアル(C)ABCテレビ

 秋ドラマが10月から続々とスタートしている。MANTAN編集部員が独断と偏見で“推し”作品をピックアップ。その見どころや注目ポイントを解説する。(前後編の後編)

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 ◇「マイダイアリー」(ABCテレビ・テレビ朝日系日曜午後10時15分)

 枠としては認知度が高いといえないが、良作が多い印象のABCテレビ・テレビ朝日系日曜午後10時15分からの連続ドラマ「マイダイアリー」(10月20日スタート)を推す人も多い。

 清原果耶さんが主演を務め、社会人1年目となった主人公・恩村優希(おのむら・ゆき)を演じる。大学生の男女5人のつながりを描いた完全オリジナル脚本のヒューマンドラマ。社会人1年目となった主人公が各話、ささいなきっかけで過去の大切な思い出を振り返る構成で、大学時代を共に過ごした仲間との何気ない日常と、そのつながりをノスタルジックに紡いでいく。

 脚本は2020年に脚本家デビューした兵藤るりさんが担当。これまでの代表作「わたしの一番最悪なともだち」(NHK総合)は、2023年10月度ギャラクシー賞月間賞を受賞した。清原さんのほか、佐野勇斗さん、吉川愛さん、見上愛さん、望月歩さんらが出演する。

 注目ポイントとして、「主演の清原果耶をはじめ、見上愛、吉川愛ら若手実力派がそろった。オリジナル脚本ということもあり、化ける可能性大の期待作」(20代男性、Z)、「10代で朝ドラヒロインまで駆け上がった清原果耶の2年ぶりの民放ドラマ主演。得意ジャンル(?)のヒューマンドラマで、どんな演技を見せてくれるのか。注目は脚本の兵藤るり。デビュー4年目だが、就活を題材にしたNHKの“夜ドラ”『わたしの一番最悪なともだち』がとてもよかったので、キャスト陣との“化学反応”を期待」(50代男性、Y)といったコメントがあった。

 ◇「ザ・トラベルナース」(テレビ朝日系、木曜午後9時)

 岡田将生さん主演で2022年10月期に放送されたテレビ朝日系のドラマ「ザ・トラベルナース」の続編(木曜午後9時、10月17日スタート、初回拡大)も複数人が推している。

 「ザ・トラベルナース」は、「ドクターX ~外科医・大門未知子~」(同局系)などで知られる中園ミホさんのオリジナル。一定の医療行為を行える看護資格「ナース・プラクティショナー」を持つフリーランスの“トラベルナース”那須田歩(岡田さん)と、すご腕の“スーパーナース”九鬼静(中井貴一さん)が反発しつつも手を取り合い、患者ファーストで医療現場を改革する姿を描いた。

 続編となる新シリーズでは、慢性的な医者不足に加え、働き方改革の影響で残業時間にも大きな制限が掛かり、ますます混沌(こんとん)とする命の現場で、2人が新たな闘いに挑む。舞台となるのは、地域医療の中核を長年担ってきた基幹病院「西東京総合病院」。前院長の汚職発覚を受け、「正しい医療、正しい働き方」を掲げる若きカリスマ新院長(山崎育三郎さん)が、2人の新たな“敵”となる。

 注目ポイントとして、「続編ものは安定感があるので期待。歩&静コンビがどうパワーアップしたのか。山崎育三郎演じる新院長のキャラクターや、2人との対立がどう描かれるかも楽しみ」(40代女性、H)、「脚本・中園ミホをはじめ「ドクターX」スタッフが送るナースがテーマの作品。2年前の最終回視聴率は12・9%と実績充分、テレ朝がシリーズ化を期待しているであろうドラマ。中井貴一の毒舌ナースが痛快。朝ドラを経た岡田将生の成長ぶりに期待」(20代男性、Z)といった声が上がった。

 ◇「わたしの宝物」(フジテレビ系、木曜10時)、「放課後カルテ」(日本テレビ系、土曜9時)も

 そのほか、推しドラマとして挙げられた作品をピックアップして紹介する。

 17日にスタートする「わたしの宝物」(フジテレビ系、木曜10時、初回15分拡大)は、「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」(2014年)、「あなたがしてくれなくても」(2023年)を手がけた三竿玲子プロデューサーによる、“夫婦のタブー”を扱ったドラマ第3弾。夫以外の男性との子を、夫との子と偽って産み育てる主人公・神崎美羽を松本若菜さん、夫の宏樹を田中圭さん、美羽の幼なじみ・冬月をSnow Manの深澤辰哉さんが演じる。

 注目ポイントは、「“禁断”に彩られた大人の恋愛を描いてきた三竿プロデューサーが、今回テーマにしたのは“托卵”。強烈な印象を持つテーマなだけに、決して万人受けするものではないかもしれないが、そこに込められた強いメッセージがあるのではと感じてしまう。松本若菜さん、田中圭さんという押しも押されもせぬ実力派コンビを相手に深澤辰哉さんがどういった存在感を発揮するのかにも注目したい」(50代男性、T)という声があった。

 12日にスタートする「放課後カルテ」(日本テレビ系、土曜午後9時)は、人気マンガが原作で、松下洸平さんがボサボサ頭で仏頂面、超偏屈な学校医を演じる。

 注目ポイントは、「松下洸平がぶっきらぼうで怖い保健室の先生を演じるということで、これまでに見せたことがない演技に期待。500人規模のオーディションを経て選ばれたという生徒役の子役たちの演技にも注目したい。この中から、次世代の芦田愛菜が誕生するかも?」(30代女性、S)といった声があった。

 深夜ドラマだが、「ラブライブ!スクールアイドルミュージカル the DRAMA」(MBSほか、11月22日スタート)に注目する人もいた。

 アニメなどが人気の「ラブライブ!」シリーズを初めて実写ドラマ化。2022年から上演されている完全オリジナルストーリーのミュージカル「スクールアイドルミュージカル(スクミュ)」が実写ドラマ化されることになった。アイドルグループ「日向坂46」の元メンバーの渡邉美穂さん、アイドルグループ「≠ME」の冨田菜々風さんらが出演する。

 注目ポイントは、「『ラブライブ!』シリーズは、2010年に始動し、アニメなどが展開されてきたが、実写でライブをどう表現するのか? 現役アイドルが出演することもあり、期待が高まる」(40代男性、K)といった声があった。

 意欲作が多い印象の秋ドラマ。あなたはどれを見る?

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