ライオンの隠れ家
最終話 僕たちの新しい始まり
12月20日(金)放送分
俳優の松下洸平さんが、10月スタートの連続ドラマ「放課後カルテ」(日本テレビ系、土曜午後9時)で主演することが8月13日、明らかになった。松下さんは、今作が地上波ドラマ単独初主演となる。
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日生マユさんが「BE・LOVE」(講談社)で連載していた同名の人気マンガが原作。松下さんが演じるのはボサボサ頭で仏頂面、超偏屈な「学校医」の牧野。小学校の保健室に常駐することになった小児科医だが、常に無愛想で、児童からは怖がられ、学校の雑務に、文句ばかりで教師からも不評を買っている。子どもにイジられ、いつも不機嫌だが、優れた観察眼を持ち、病気を診(み)る目は確かで、児童たちの異変や“見えないSOS”、隠れた病とその原因を見抜き、子どもたちやその家族、時には教師までをも救っていく。
第1報のビジュアル撮影時には、小学生4人と共演。原作の牧野と同じく白衣にメガネ姿の松下さんは、ぶっきらぼうなキャラクターを表現するため、険しい表情でカメラ前に登場。無邪気な子どもたちの笑顔につられ、思わず「僕も笑いたいな~」と本音が漏れる場面もあり、撮影終了後には、我慢していた笑顔を解禁し、子どもたちと声を合わせて「お疲れさまでした!」とあいさつを交わしていたという。
松下さんらのコメントは以下の通り。
僕が知らない世界でした。小学生が抱えている悩みや目に見えない病、自分はあまりにも無知だなと感じましたし、大人と同じように子どもたちもさまざまなことで日々悩んでいて、助けを求めているんだとも。
それと同時に、教師や親御さんたちも、学校や家庭の中でいろいろな苦労をされていて、一生懸命になることで逆に自分を追い込んでしまうこともあったり。そういう悩みは学校の中だけに限らず、大人の社会にも通じるところがあるなとも感じました。
難しさと楽しさがあると思っています。僕なりの解釈ですが、牧野先生をただのツンケンした、何を考えているのか分からない人にはしたくないというか。彼は誤解を生んでしまうことも多々あるのですが、そこには信念や、医師としての思いも詰まっているんだと思います。ときどき抜けていたり、児童たちにいじられる愛らしい部分もあったり、全部ひっくるめて、視聴者の皆さんに「も~、牧野先生~(笑い)」って思いながら見守っていただけるような、そういうキャラクターになれたらと思っています。
今日の撮影は4人でしたが、ドラマの現場には30人、40人……こればかりは接してみないことには分からないので、でも、せっかく一緒に作品が作れるわけですから、まずは真正面からぶつかっていこうと思います。みんなで遊んだりもできたらきっと楽しいですよね!
僕自身はあまり保健室にお世話になる子どもではなかったような気がします。当時は擦り傷を作っても「唾(つば)つけておけば治るよ!」みたいな(笑い)。
学園ものでもあり、医療のお話でもあり、二つの側面を持つ新しい作品になるのではないかと思います。子どもたちが主役でいてほしいドラマです。子どもたちの抱える悩みや病に触れることで、僕たち大人が気づかされる部分もたくさんあります。
学校という場所で、出会ったことのない人数の子どもたちと向き合うことで、牧野自身も成長していきますので、ぜひ視聴者の皆さんにも優しい目で「牧野先生、頑張れ!」って見守っていただきたいと思います。
毎話ちょっとほっこりして、少しでもプラスな気持ちになれるようなドラマを力を合わせて作っていけたらと思いますので、ぜひ楽しみにしていてください!
連載終了から6年たってのドラマ化、いまだ信じられない気持ちです。
松下洸平さんが演じてくださる牧野先生と子どもたちが生きる世界、一視聴者としてとても楽しみです!
マンガではなかったオリジナル展開も描かれる予定です。
たくさんの方にドラマ版放課後カルテ、楽しんでいただけたらうれしいです!
日生マユさんがたくさんの取材を重ね、心血を注いで描き上げたマンガ「放課後カルテ」。ドラマ化させていただけることを本当にうれしく思います。初めてこのマンガに出会ったとき、「これは私の物語かもしれない」と、おこがましくもそう思いました。そう思うのは、きっと私だけではないと思います。
私も、小学生のころ、保健室へよく行く児童でした。今となっては笑って話せるようになりましたが、父に無理矢理入部させられたサッカークラブの活動がある日にだけ、なぜか体調が悪くなって保健室へ行き、母に迎えに来てもらっていました。やがて母には「サッカーがある日だけ具合が悪くなるのね。根性なし」と言われ、自分が嫌になっていきました。しかし、今回のドラマ化にあたって取材を重ねていくと、実はそこには「気づけていない病」があったのではないか、と思わされました。今の小学生もそうかもしれない。子どもたちはきっと、見えないところでいろいろなものを抱えています。そして、それを理解したくても気づけない親御さん、日々のお仕事が多くて児童一人一人と向き合う時間がない先生方もいるかもしれません。普段お子さんと関わらない人でも、学生時代の記憶や、今の生活にも当てはまる部分があると思います。
この物語の主人公・牧野先生は、病気に徹底的に向き合う中で、やがてその原因にまで迫ろうとします。牧野の言動は時に厳しいですが、児童本人すらも気づけなかったことを見つけてあげる。それが彼の役目になっていきます。私が行っていた保健室にも、牧野先生がいてくれたら、もう少し楽に生きられたかもしれない。そう思いました。
そんな牧野を演じてくださるのは、松下洸平さん。ドラマ化を考えているとき、本当に、松下さん以外考えられない!とオファーしました。病気に対しては真剣だけど、どこか人としては抜けている。偏屈だけど愛らしい、新たな松下洸平さんの魅力に、きっと毎週クセになることと思います。
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