娘の命を奪ったヤツを殺すのは罪ですか?
最終回 捨て身の復讐、決着。
12月23日(火)放送分
昨年、「Netflixシリーズ『サンクチュアリ -聖域-』」での演技が話題となった寺本莉緒さんが、橋本環奈さん主演の2024年度後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おむすび」に出演する。念願だった初の朝ドラで、“伝説のギャル”として知られる米田歩(仲里依紗さん)と対立していた大河内明日香を演じる。「サンクチュアリ -聖域-」の、どこか謎めいたホステス・七海役に続いて、「“福岡の女”は2度目なんです」という寺本さんに話を聞いた。
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「おむすび」は、平成元年生まれのヒロインが、どんなときでも自分らしさを大切にする“ギャル魂”を胸に、栄養士として人の心と未来を結んでいく、“平成青春グラフィティー”。
朝ドラへの出演は「念願だった」という寺本さん。
「お父さん、お母さんも『朝ドラや大河ドラマに出てほしい』と言っていたので、ようやく一歩進むことができたなと感じています」
演じる明日香は、元天神乙女会のギャルで、寺本さんは「強い女ですね」と印象を明かす。
「今までも強い女をやってきたので、今回もうまくハマることができたらなと思いました。明日香は真っすぐな性格で、良いことと悪いことをちゃんと見極められる人間。自分とあまり差を感じてはいなくて、必要以上に自分から役に寄せるってこともなかったですし、言いたいことをちゃんと言える役でよかったなって」
役の上での関係は同世代となる仲さんとは、実年齢で10以上離れていて、その分、明日香を演じるにあたって、寺本さんは「堂々としている」ことを意識した。
「明日香は“中洲のナンバーワン・キャバ嬢”と言われていたりもするので、そこがブレないように。福岡の女性ってなんとなく強いイメージもありましたけど、さらに中洲でナンバーワンってことで、物おじしないところや、堂々としているってところは意識していました」
今回、仲さん扮(ふん)する歩と、寺本さん演じる明日香の対立シーンもあるという。
「仲さんみたいなキャリアのある方と真正面からお芝居をすることがこれまであまりなかったので、一緒にシーンを盛り上げるという意味で“やりあえて”よかったなって。仲さんは、ばーーっとしゃべるシーンも、毎回バチっと決めてくださるので、撮影のテンポもよかったですし、助けていただきながらではありましたが、すごく刺激をもらいました」
初の朝ドラとなった「おむすび」の撮影を通して、俳優として「まだまだ自分は成長できると思いましたし、もっと頑張りたい、もっといろいろな役を演じてみたいとも思わせてくれました」と話す寺本さん。
「今はクセのある役が続いていて、もちろんそういう役も大好きだし、やりがいを感じているので、そういった役も演じながら、今までとはまた違う、まったく自分が演じることが想像できない役にも挑戦して、まだまだ自分が足りないところを磨きながら、この先も食らいついていきたいなって思っています」
そんな寺本さんは、意外なところでは、大泉洋さんが出演する「アリエール MiRAi」(P&G)のテレビCMで、「ど根性ガエル」の有名な“平面ガエル”ピョン吉の声も担当している。
「ドラマ仕立てのウェブムービーで大泉さんと親子役を演じさせていただいているのですが、最初にピョン吉の声をやっていただけますか、と聞いたときは『私でいいんですか?』と思いました(笑)。でも『私なりのピョン吉でいい』とおっしゃってくださったので挑戦してみたのですが、X(旧ツイッター)で『子供が泣き止みます』というコメントを見たときはうれしかったですし、声の仕事は新しい領域でもあって、楽しかったです」
改めて「私自身、やりたくないなと思う仕事はない」という寺本さんは、「これからも、俳優活動だけでなくなんでもやってみたいなって思っています、“NGなし”なんで」と笑顔を見せた。
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