海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
橋本環奈さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おむすび」で、ヒロインの8歳上の姉・米田歩(仲里依紗さん、中学時代は高松咲希さん)の神戸時代の親友・渡辺真紀を演じた大島美優さん。真紀は東京で雑誌モデルになることを夢見ていたが、1995年の阪神・淡路大震災で……。現在、中学3年生で、真紀役を通して「安室奈美恵さんのことが大好きになりました」と明かす大島さんに、朝ドラ出演を振り返ってもらった。
あなたにオススメ
来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹” 朝ドラヒロインまで手が届くか
大島さんは2009年11月19日生まれ、埼玉県出身の14歳。少女マンガ誌「ちゃお」(小学館)のモデルを選出するオーディション「ちゃおガール2018☆オーディション」で準グランプリを受賞し、芸能界入り。2022年の4月期のTBS系日曜劇場「マイファミリー」で物語のカギとなる主人公の娘を演じ、話題となった。
今回の「おむすび」ではオーディションで真紀役をつかんで、朝ドラ初出演を果たした大島さん。
「オーディション用の台本を読んだときから、この役が大好きで。何か詳しく台本に書いてあったわけではないのですが、明るくて、優しくて、しっかり者の真紀を絶対に演じたいと思っていたので、役が決まったときはすごくうれしかったです。朝ドラのオーディションは今まで何回も受けてきて、最終まで行ったけれどダメだった経験もあったので、その分よりうれしかったです」
改めて真紀の印象について「明るくて、優しくて、しっかり者。繊細なところもあって、夢とか、キラキラした感情を持ったすごくすてきな女の子」と話す。
「これだけほめておいて自分で言うのもちょっぴり恥ずかしいのですが(笑)、私も明るくて、元気で、キラキラとした感情を持っているので、結構、自分と真紀は似ているなと感じました。違うところといったら、真紀の方が私よりも大人びている。周りがよく見えていて、気配りできる子なので、私も真紀みたいになれたらいいなと思いました」
真紀は1990年代半ばに、一気にスターへの階段を駆け上がった安室奈美恵さんの大ファンという設定。
安室さんは2018年に引退するまで長く第一線で活躍を続けたが、2009年生まれの大島さんにとっては当然、身近な存在ではなく、「もちろん名前は知っているのですが……」ぐらいの知識レベルだったという。
「真紀が安室奈美恵さんが好きで、すごく憧れているので、私も『安室奈美恵さんのことを知りたい!』と思って、CDを買ったんです。これを真紀が聴いているんだと思ったら、私もどんどん好きになって。ミュージックビデオもたくさん見ましたが、『安室ちゃん、すごくカワイイ!』って大好きになりました」
真紀にとって安室奈美恵さんのように、大島さんも愛してやまないアーティストがいる。それが、ロックバンド「BUMP OF CHICKEN(バンプ・オブ・チキン)」だ。
「BUMP OF CHICKENさんが私は大好きで、彼らの音楽は『人の人生を救っている!』と思っています。生み出す音楽で、人のことを元気にしたり、認めてあげたり、私もジャンルは違いますが、お芝居で、BUMP OF CHICKENさんと同じようなことができたらいいなと思っています」
今回の撮影を通して、パッケージが短冊形の8センチCDシングルを「初めて見ました」と明かす大島さん。
「歩ちゃんの部屋に真紀が遊びに行くことが多かったのですが、部屋が平成のあの頃!って感じで。私がそんなに知っている時代ではないのですが、なんだか懐かしい気持ちになりました。ラジカセとかも今のものと全然違うので、こんな感じだったんだって、タイムスリップしたみたいで面白かったです」
平成のギャル文化にも触れ、「ダサいことはしない、仲間を大事にするっていうのは、すごくかっこいいと思いました」と話す。
そんな大島さんは、11月7日放送の第29回で、回想の中の真紀として“パーフェクトギャル姿”を披露した。
「撮影ではいた制服のスカートがすごく短くてびっくりしました。ルーズソックスも初めてだったのでとても新鮮でした。髪色も金髪だったので、自分でも『誰だろう?』と思うくらい、普段の自分とは全然違っていて。長い付け爪もつけて、慣れていないので『小銭とか、どうやって取るんですか?』って周りの方に聞いちゃいました(笑)。でも、今まで触れたことのない世界だったので、すごく楽しく撮影させていただきました」