オール阪神・巨人:結成50周年で俳優本格デビュー 映画「花まんま」で鈴木亮平&有村架純と共演 「ご褒美のような体験でした」(コメント全文)

映画「花まんま」に出演するオール阪神さん(右)とオール巨人さん(C)2025「花まんま」製作委員会
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映画「花まんま」に出演するオール阪神さん(右)とオール巨人さん(C)2025「花まんま」製作委員会

 お笑いコンビ「オール阪神・巨人」が、俳優の鈴木亮平さんと有村架純さんが主人公の兄妹役で共演する映画「花まんま」(前田哲監督、4月25日公開)に出演することが1月10日、明らかになった。今年でコンビ結成50周年を迎える2人にとって、コンビでの映画出演は本作が初めてで、俳優本格デビューとなる。

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 オール阪神・巨人は、上方漫才界をけん引する正統派漫才コンビで、漫才界の中でも最も古い歴史を持つ 「上方漫才大賞」 を史上最多の4度も受賞し、2019年には紫綬褒章を受章した。

 出演について、オール阪神さんは「ほんまに記念に残る、ご褒美のような体験でした。鈴木さん、有村さんと共演したんやぞと、自慢できる作品になりました!」と大喜び。オール巨人さんも「この作品で俳優もやらせてもらいましたと言えるのは非常にありがたいですね。ほんま俳優っていいなとずっと思ってて、節目の年にこういう経験をさせていただいて改めて良かったなと思います」と語った。

 映画は、第133回直木賞(2005年)を受賞した朱川湊人さんの同名の短編集(文春文庫)が原作。大阪の下町を舞台に、早くに両親を亡くし妹の親代わりとして生きる熱血漢の兄、加藤俊樹(鈴木さん)と妹のフミ子(有村さん)を軸に物語が進む。妹の結婚が決まり、兄はやっと肩の荷が下りるはずだったのだが、遠い昔に2人で封印したはずの、フミ子の“秘密”が今になってよみがえり……と展開する。

 オール阪神さんが演じるのは、兄妹の幼なじみである三好駒子(ファーストサマーウイカさん)の父であり、お好み焼き屋「みよし」の大将、三好貞夫。オール巨人さんは、俊樹(鈴木さん)が働く山田製作所の山田社長を演じる。両親を早くに亡くした兄妹にとって親代わりのような存在で、2人を優しく見守る重要な役どころだ。

 映画には鈴鹿央士さん、酒向芳さん、六角精児さん、キムラ緑子さんらも出演する。

 ◇オール阪神・巨人のコメント全文

 --映画「花まんま」を観賞して感じたことは?

 オール阪神さん:現場では自分のセリフを覚えるのが精いっぱいだったので、実は台本をざっとしか読んでいなかったので、ああ、こんな映画やったんやという新鮮な気持ちでしたね。始まって早々は、もしかしてコワい映画なん?と思うような仕掛けなんですけども、そうではなくて、ものすごく“幸せを呼ぶ”ような作品に仕上がっていて、それを見届けるために最後まで気の抜けない作品でもあるなと感じましたね。

 オール巨人さん:阪神くんと僕の演技はもちろん気になりましたけど、それはご覧いただいてのお楽しみということで(笑)。僕は映画の中盤から後半にかけてなぜかずーっと泣いてまして、涙がずーっと、するすると出てきたんですよね。その涙というのがいろんな涙でして、うれしかったり、悲しかったり、寂しかったり……。自分の娘が結婚した時のことなんかも思い出したりして、不思議な感覚でした。こんな素敵な作品の一員にさせていただいて恐れ多いですが、本当にありがたいなと思っております。

 --コンビ結成50周年を迎えるメモリアルイヤーに映画俳優として出演した映画「花まんま」は、ご自身にとってどんな作品になりましたか。

 オール阪神さん:ほんまに記念に残る、ご褒美のような体験でした。皆さんのお邪魔をしてなかったかなというのが一番心配ですが。50周年ということもあって出させていただいて、監督さんも気を使っていただいたのか、もう好きにしてくださいみたいな感じやったんで、緊張しいの僕からしたらありがたい環境ではありましたね(笑)。 鈴木さん、有村さんと共演したんやぞと、自慢できる作品になりました!

 オール巨人さん:コンビ結成50周年になるわけで、いろんなところで「50年、50年」と言わなあかんことになると思うんですが、もう言うこともね、あんまりなかったもんでね。「50年、長いことやってました」ぐらいしか言われんかったけど、この作品で俳優もやらせてもらいましたと言えるのは非常にありがたいですね。映画ですからね。クランクアップの時にも言わせてもらったんですけど、ほんま俳優っていいなとずっと思ってて、節目の年にこういう経験をさせていただいて改めて良かったなと思いますね。

 --現場での前田哲監督の演出について、どう思われましたか。

 オール阪神さん:僕は映画の監督とかは詳しく知らんので、結構厳しい監督なんか、それとも映像重視でものすごい時間をかける監督なんか全くわからなかったんですよね。分かってるのは大阪出身の監督やと。それはありがたかったですね。でも監督が普通ならもうちょっと言うけどもうええかっていう妥協はなかったのかなと、良かれと思ってしたところもそんなんいらないですって言いたかったんじゃないかと心配でなりません。

 オール巨人さん:監督が僕らを使うと決めた時、それはもう覚悟で使ってもらわなね。うまいわけがない、お笑いやし(笑)。 でも本当に、作り方っていうのは大事だなと思いましたね。俊樹さんと山田社長の絡みで、台本にはないセリフの場面を作ってもらったんですよ。監督からは、「俊樹いつもようやってくれてるな」って顔をしてくれと言われて、難しいなと思いながらやった記憶があります。完成したそのシーンを見て、あれがあったから俊樹さんと社長の信頼関係が見えたんやなと感じましたね。僕がちゃんと表現できたかどうか分かりませんが(笑)。

 --映画公開を楽しみにしているお客様へのメッセージをお願いします。

 オール阪神さん:良い意味で、とても見やすい映画だと思います。物語にすっと入っていけて、難しくもないし。すっと、もうゆったりと見ていただける映画でたいへん素晴らしいと思います。

 オール巨人さん:僕は逆にちょっと難しいと思いましたね。これ、分かってくれるかな?って。だから皆さん、最初は集中して、話を頭の中で整理して見ていただきたい。ほな途中、うれしい感情、悲しい感情、悔しい感情、いっぱい、いろーんな感情が出る。それが出てくる映画です。涙は一個やけども、ほんまにいろんな涙が出ました。皆さんもきっといろんな涙を流されると思います。

 ◇前田哲監督のコメント

 お好み焼き屋「みよし」の親父と山田製作所の社長には、プロデューサーと脚本を開発している初期の段階から役柄のイメージとしてオール阪神・巨人のお二人がぴったりだと思っていました。普段コンビのお二人が、映画の中では違う場所で演じることで、作品に妙味が加わると考えました。お二人の漫才師として培われた経験値、そして人生を積み重ねてこられた存在感がキャラクターに深みを与え、映画「花まんま」を華やかに彩ってくださいました。

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