リブート
第6話 終幕
3月1日(日)放送分
今田美桜さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(総合、月~土曜午前8時ほか)に出演する俳優の鳴海唯さん。ヒロイン・のぶ(今田さん)と共に、高知新報に戦後初の女性記者として入社する小田琴子を演じる。今作の企画が発表される前、何も知らずに「私はアンパンマンのような人になりたいです」とオーディションシートに書いていたという鳴海さんに話を聞いた。(前後編インタビューの前編)
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鳴海さんは2019年度前期の「なつぞら」以来、6年ぶり2回目の朝ドラ出演。今作ではヒロインオーディションを受けていて、最終まで進んだ。結果としてヒロインには選ばれなかったものの、琴子役を得た今、一連の流れについて「奇跡的な出来事でした」と振り返る。
「あんぱん」の制作が発表されたのは2023年10月。すでにヒロインオーディションの募集は始まっていて、オーディションシートの自由欄に「私はアンパンマンのような人になりたいです」と書いてエントリーしていた鳴海さんはその日、「一番の衝撃」を受けたという。
「作品の詳細を知らなかったから、『自分が今から受けようとしている朝ドラはこれなんだ!』って。すぐにマネージャーさんから連絡がきて『これって運命じゃない?』という話にはなりましたし、そこから、よりこのご縁をつなげたい気持ちが強くなっていって、オーディションは最終まで残ったのですが……」
そもそも、なんで「私はアンパンマンのような人になりたいです」と書いていたのか。
「以前から『愛と勇気を共有できる人になりたい』と思っていました。当時のマネージャーさんとも『それってどんな人だろう?』『アンパンマンみたいな人かもね』といった感じの話はしていて、その『こういう人になりたい』を言い換えるキャッチーな言葉、自分の中のテーマとして『アンパンマンのような人になりたい』があったので、その思いを書かせていただきました」
さかのぼれば幼少の頃から慣れ親しんできた「アンパンマン」の世界。
「私の家に母が買ってくれていた『それいけ!アンパンマン てのひらを太陽に』のビデオ(VHS)があって、何回も見ていたので、気づいたらアンパンマンと共に過ごしていたというか、すごく自然に身近にいた存在でもありました。当時はもちろん『逆転しない正義』なんて分かりもしなかったけど、それでも子供たちがこんなにも夢中になるということは、やなせさんのテーマみたいなものが、言語化はできなくても伝わっているからなんだろうなと、大人になっていま改めて感じたり。こんなにも深いテーマだったんだって驚きもするし、知れば知るほどアンパンマンとやなせさん夫妻を好きになる自分がいます」
そんな鳴海さんの目には朝ドラ「あんぱん」はどんな作品と映っているのか。
「やなせさんの言う『逆転しない正義』とは何か、そういった人生観が隅々にまで散りばめられた、そんな作品だなと思っています。もちろん勇気をもらえる作品だと思うのですが、人生ってきれいごとだけじゃない、だからこそ美しいよなってことを教えてくれる作品でもあるのかなって、いち視聴者、ファンとして思っています」
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