佐藤浩市:名優だった父を「三國さん」と呼ぶ理由  本名の由来は2人の監督名から 俳優になった息子、寛一郎への思いも「徹子の部屋」で明かす

7月14日放送の「徹子の部屋」に出演した佐藤浩市さん=テレビ朝日提供
1 / 1
7月14日放送の「徹子の部屋」に出演した佐藤浩市さん=テレビ朝日提供

 俳優の佐藤浩市さんが、7月14日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。父親で俳優の三國連太郎さんや息子の寛一郎さん、映画で共演した吉永小百合さんとの思い出などを語った。

あなたにオススメ

 芸能界に入った時、芸名をつけようと思い、どんな名前がいいかなと三國さんの前で言ったところ、「芸名をつけるぐらいだったら役者なんかやめちゃいなさい」と言われ、本名を通してきた。三國さんが当時親しくしていた2人の監督の名前から一文字ずつもらい、三國さんがつけた名前だった。「晩年、(2人の監督と)あまり仲がよろしくなかったって言うんで、それも困るなと思うんですけど」と佐藤さんは苦笑する。

 なぜ、自分の父親を「三国さん」と呼ぶのかと不思議がられることがある。「同じ仕事を始めて、仕事場に行くと、『父が』『おやじが』と言いにくくなるんです。『お父さん元気なの?』『ええ、父は』と言うよりは『三国、忙しいみたいですね』と言った方が自分自身がキープできるというか、親呼ばわりしたくないというか、自然にそうなっちゃいました」と明かす。

 親子3代にわたって俳優になった。「(俳優の仕事は)伝統芸能ではないので。結局個人が(職業を)選ぶんだけど、(俳優業に)ベーシックなものはあっても、時代、時代で作り手も違うし要求されることも変わってくる。何をどう判断して、何をどう見るか、そういうことをできるだけフラットに考えてもらいたい。そういうふうに、僕の背中を見て(息子は)思ってくれたんじゃないのかなと思いますし、僕も三國を見てそう思った部分もあります」と語る。

 映画で吉永さんと夫婦の役を演じた。俳優を始めた時から吉永さんは「トップスターの方で。まさかご一緒に、45年後、夫婦役をやらせていただくなんて思いもよらなかった」という。「ともかくお元気な方です。現場で疲れたような顔を一切なさらないし、弱音も吐かない。本当に素晴らしかったです」「年下の僕は疲れたなんて言えないですよね」と振り返った。

テレビ 最新記事