ばけばけ:トキとヘブンの世界に入れなかった銀二郎とイライザ 視聴者が最もクギヅケになった場面は? 第64回の注目度データ

連続テレビ小説「ばけばけ」のロゴ (C)NHK
1 / 2
連続テレビ小説「ばけばけ」のロゴ (C)NHK

 高石あかりさん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第64回(12月25日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのだろうか? テレビの前の視聴者が画面にクギヅケになっていた割合を示す「注目度」(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)の1分ごとの推移を調べたところ、最高値は午前8時4分の67.4%だった。

あなたにオススメ

 「ばけばけ」は113作目の朝ドラ。ヒロインの松野トキと、その夫となるレフカダ・ヘブンのモデルは、松江の没落士族の娘、小泉セツと、「怪談」などの著作で知られるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)だ。ドラマの中では大胆に再構成し、登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描くという。

 ◇「おっちょこちょいのメイド」にトキの反応は?

 第64回は、“ランデブー”を楽しんでいたトキ(高石さん)と銀二郎(寛一郎さん)だったが、月照寺でヘブン(トミー・バストウさん)とイライザ(シャーロット・ケイト・フォックスさん)、同行していた錦織(吉沢亮さん)と鉢合わせに。錦織が通訳となり、5人は互いに自己紹介を始める。

 テレビの前の視聴者のうち、画面に視線がクギヅケになっていた人の割合を示す「注目度」は、全体的にやや低調なグラフに。この日の最高値は午前8時4分の67.4%で、70%台には届かなかった。

- 広告 -

 その午前8時4分台は、たまたま鉢合わせしてしまった5人の“修羅場”の幕開けの場面。直前の午前8時3分台後半で、イライザから「(ヘブン先生から)おっちょこちょいのメイドだと聞いている」と言われたトキは、おもわず「はい~」と言うと、「そげな陰口」とヘブンをにらむ。

 「ビア(ビール)、シュワシュワ」などとヘブンが必死に言い訳するあたりからが午前8時4分台。ヘブンから全てを通訳しなくていいと注意された錦織が話題を変え、大亀像を初めて見る銀二郎が「おトキちゃんがこの寺にまつわる怪談があるというので」と言うと、ヘブンは「カイダン?」と即座に反応。トキに怪談を聞かせてくれとせがみ始める。

 ◇怪談はトキとヘブンの2人の世界 輪に入れなかった3人は……

 その後は、場所を変え、怪談をトキが語る場面に。錦織が通訳しようとすると、ヘブンは「ツウヤク、イラナイ」と制止する。トキとヘブンは、すっかり怪談に夢中になり、2人だけの世界に。銀二郎とイライザ、錦織は、2人の間に入ることができず、席を外すことになる。

 怪談を語るあたりは注目度が低かったが、輪に入れてもらえなかった銀二郎とイライザ、錦織が3人で語り合う午前8時11分以降は64~65%が続き、少し高くなった。残念ながら自分はヘブンの恋人ではないというイライザは「でも踏み込まなきゃ、同じ関係のまま。だからはるばるやってきたの」と打ち明ける。これを聞いた銀二郎はどんな思いだっただろう。トキとヘブンの関係を見た後だけに、同じような思いを抱いていたかもしれない。視聴者も共感しやすい場面だけに注目度がやや高まったのかもしれない。

 午前8時13分以降は、ようやくトキと2人きりになれた銀二郎は思いを打ち明ける。「一緒に(約束していた怪談を)聞きに行こう。東京で」「おトキちゃんとやり直したい」。次回第65回で、トキは何と答えるのだろうか?

 活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。(文・佐々本浩材/MANTAN)

写真を見る全 2 枚

テレビ 最新記事