俳優の高石あかりさん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第71回(1月12日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのだろうか? テレビの前の視聴者が画面にクギヅケになっていた割合を示す「注目度」(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)の1分ごとの推移を調べたところ、最高値は午前8時12分の72.5%だった。
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「ばけばけ」は113作目の朝ドラ。ヒロインの松野トキと、その夫となるレフカダ・ヘブンのモデルは、松江の没落士族の娘、小泉セツと、「怪談」などの著作で知られるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)だ。ドラマの中では大胆に再構成し、登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描くという。
第71回は、晴れて夫婦となったトキ(高石さん)とヘブン(トミー・バストウさん)が新生活を始める。かつて暮らしていた松江城の近くに新居を確保。2人は司之介(岡部たかしさん)とフミ(池脇千鶴さん)と4人で暮らし始める。勘右衛門(小日向文世さん)や、サワ(円井わんさん)、なみ(さとうほなみさん)に見送られ、トキは天国町の長屋を出ていく。
テレビの前の視聴者のうち、画面に視線がクギヅケになっていた人の割合を示す「注目度」は、序盤と中盤に60%台後半の小さな“山”を何度か作った後、終盤に70%台の大きな“山”を1回作るグラフを描いた。
終盤の最大のピークは午前8時12分の72.5%。新居への引っ越しが完了したトキとヘブンが、司之介やフミ、錦織(吉沢亮さん)と話す場面で、一緒に暮らす新生活がうまく行くかだろうかと不安を漏らすトキに、ヘブンが「日本のやり方」「松野家のやり方」に合わせると提案した後のやりとりだ。
ヘブンの提案を聞いたフミは「先ほどから、この人(司之介)が上座に座っていることが気になって」と、この家の当主であるヘブンより上座に堂々と座る司之介の態度を注意する。司之介は「わしが年長者じゃ。義理の父親になるわけじゃし」と反論。ヘブンも「平気」と答えるが、フミとトキが声を合わせて「ダメです」とぴしゃりと言って許さないあたりが楽しい展開だ。
続く午前8時13分も71.1%と高い注目度が続く。司之介はしぶしぶ、上座をヘブンに譲った後、ヘブンも気になることとして、家族が自分を「先生」と呼ぶのはおかしいと相談する場面だ。
上座を譲らされた司之介が「ヘブン」と呼び捨てにすると、フミは「ヘブンさん」と呼んでみるのは午前8時14分台。さて、トキは? 「私だけ、ヘブン先生のままじゃだめでしょうか」「そげな、親し気な」と言うトキを、「照れちゃって」とフミがトキを冷やかして、第71回は幕を閉じた。
活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」(関東地区、速報値)。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。(文・佐々本浩材/MANTAN)
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