堤真一:日曜劇場「GIFT」は「車いすラグビーが主役」 エース選手役の山田裕貴は「本当に頼りになる」

堤真一さんが主演を務めるTBS系日曜劇場「GIFT」の一場面(C)TBS
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堤真一さんが主演を務めるTBS系日曜劇場「GIFT」の一場面(C)TBS

 俳優の堤真一さんが主演を務めるTBS日曜劇場GIFT」(日曜午後9時)が4月12日にスタートする。堤さん演じる天才宇宙物理学者・伍鉄文人がひょんなことから車いすラグビーチーム「ブレイズブルズ」と出会い、弱小チームに立ちはだかる難問の答えを導き出しながら、仲間、家族の大切さを知っていく絆と再生の物語となる。堤さんに撮影の裏話や今作の見どころを聞いた。

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 ◇孤独な天才“すぎる”宇宙物理学者に

 今作は完全オリジナルストーリーで、Netflixのドラマ「サンクチュアリ -聖域-」や同局系の連続ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」などを手がけた金沢知樹さんが脚本を担当する。

 --最初に台本を読まれた時の感想を伺えますか。

 台本を読んでまず思ったことは、この物語は“車いすラグビーが主役だ”ということです。僕が演じる伍鉄文人という人物は当初、自らが授ける数式通りにチームが機能すれば、弱小チームでも絶対に勝てる、という考えの持ち主でしたが、車いすラグビーと深く関わっていく中で、数式だけでは答えが出ない現実があることに気づかされ、自分自身とも向き合うようになっていきます。

 つまり伍鉄は(策を)与える側でもあるのですが、選手たちとの本気のぶつかり合いを通して、自分に最も欠けていたものは何だったのか、という“気づき”を与えてもらう人間でもあるんです。ですから伍鉄を演じる僕自身も、主演という立場ではありますが、今回はあくまで選手役の方々のサポート役、という思いで現場に立っています。

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 --孤独な天才“すぎる”宇宙物理学者という役柄については、どのような印象を持たれましたか。

 自分の“頭の中だけ”で生きている人というか、全てを自分の脳内で完結させているので、人との接し方を知らない、必要としていないという印象を持ちました。

 同僚が発表した研究内容をその場で「それはありえないです」と指摘したり、「その結論には絶対に至らないから無駄ですよ」と言い放っても、本人は悪意なく言っているので、それが人を傷つけていることにも気づかない。そんな人物なので、当然周りから孤立しますが、本人は全く気にする様子もなく、かなりの変わり者だと思いました。

 --伍鉄を演じる上で特に意識されている部分、面白さはどんなところですか。

 人との接し方や距離感というのは、かなり強く意識しています。先ほども少し触れましたが、伍鉄はこれまでの人生、誰とも深く関わらずに生きてきたので、人と接することが非常に苦手であることを前提に、言葉遣いは基本的には丁寧です。丁寧に話せば話すほど、距離感が生まれるイメージですね。

 決して人間味がないわけではないのですが、そんな人物がブルズと深く関わっていく中で、その距離感がどんどん縮まり、彼らに影響されて伍鉄自身も変わっていく、というところに面白さも感じました。

 ◇エース選手役・山田裕貴に感じる頼もしさ

 --伍鉄が大きく変わるきっかけとなる、車いすラグビー選手役を演じる皆さんの印象はいかがでしょうか。

 撮影に入る何カ月も前から車いすラグビーの練習を始められていたので、撮影の時に(皆さんの動きを見て)本当に驚きました。実際の選手同様に、演じるキャラクターによって障がいの程度も違うので、乗っているラグ車(競技専用の車いす)の車輪の押し方なども人それぞれ違うんです。

 そうした細かいところを含めて本当に見事な動きを実際に目にして、指導してくださる方々も含め、皆さんの気概と並々ならぬ努力を感じました。

 --ブルズのエース・宮下涼を演じる山田裕貴さんとは、映画「木の上の軍隊」(2025年)でも共演されていますが、改めて今回の撮影を通しての印象を伺えますか。

 劇中同様にチームのリーダー的存在として、試合のシーンの時にも周りによく声をかけたり、チームを鼓舞するような言葉をアドリブで言ったりして、みんなのことをすごく引っ張ってくれています。

 撮影の時だけではなく控え室にいる時にも、彼が中心になってみんなを盛り上げてくれているので、本当に頼りになりますし、たくましく思っています。

 --本作の舞台となる車いすラグビーの世界について、撮影を通してご自身で感じられたことを教えてください。

 第1話で伍鉄がラグ車に乗って、チームのエースである涼と対決するようなシーンがあるのですが、その撮影後にラグ車を降りて周りを見渡した瞬間、その場で一人だけ立っている自分に“違和感”のようなものを覚えたんです。

 それはなぜかと考えた時、車いすラグビーの世界では、障がいの“ある・ない”という感覚すら全く感じさせないというか。車いすラグビーは、実は非常に頭脳プレー的な側面が強くて。ルールでも強い選手だけでメンバーを構成することはできないので、その中で年齢や性別、障がいの程度も関係なく本気でぶつかり合うんです。

 その撮影の間のほんの短い時間でしたが、その世界を実際に経験してみて、とても良い刺激というか、この作品の車いすラグビーに対する考え方が、僕の中で何かしっくりきた瞬間でした。

 --最後に、視聴者の方々へのメッセージをお願いします。

 このドラマは車いすラグビーを中心にして、そこに関わる親子や家族の関係性、人間の悲哀や愛情が描かれている作品です。そして、障がいの“ある・ない”といった垣根がなくなり、“みんな同じで、みんな違う”ということを感じていただけると思います。ぜひ楽しんでご覧いただきたいです。

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